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赤星優志ら巨人勢6人、プロ野球6球団23人が沖縄集結のナゼ…「リハビリ調整にも」「某球団コーチが“こんなことはウチではなかった”と」 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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posted2025/12/30 06:02

赤星優志ら巨人勢6人、プロ野球6球団23人が沖縄集結のナゼ…「リハビリ調整にも」「某球団コーチが“こんなことはウチではなかった”と」<Number Web> photograph by Kou Hiroo

巨人の投手陣で主力である赤星優志も参加したJWL。NPBの選手たちが沖縄に集結した

【オリオンズ】
西武:6人
成田晴風(投手)7試0勝0敗0S 5.1回3球6振 防0.00 
シンクレア(投手)6試1勝1敗0S 6回9球5振 防13.50
古賀輝希(内野手)6試13打2安1本2点0盗 率.154 OPS.806
エリアス(内野手)5試12打6安0本3点0盗 率.500 OPS1.184
安藤銀杜(外野手)12試29打8安1本5点0盗 率.276 OPS.904
ラマル(外野手)14試37打10安4本15点2盗 率.270 OPS.982

 シンクレアは23年育成1位。徳島インディゴソックスからドラフト指名された際に当コラムで紹介した。3年目の26年は勝負の年だが、JWLでは乱調が目立った。古賀は24年7位だが、今季から育成に。JWLでは豪快なホームランを打った。安藤は今年、徳島インディゴソックスから育成7位で入団。つい2カ月前に当コラムで紹介したばかり。投手から打者に転向し、経験を積むために参戦した。ラマルは、両親がスリランカ出身、彼も大阪桐蔭から今年育成3位で入団。開幕戦からホームランを打ち、4本塁打で本塁打王に輝いた。

目立っていた巨人とオリの“育成ドラフト勢”とは

【エイサー】
巨人:6人
赤星優志(投手)2試0勝0敗0S 5回0球5振 防7.20
石田充冴(投手)3試2勝0敗0S 5.2回7球6振 防3.18
花田侑樹(投手)2試0勝0敗0S 4回1球6振 防0.00
鈴木圭晋(投手)2試0勝0敗0S 4回3球3振 防0.00
竹下徠空(内野手)14試33打9安1本7点3盗 率.273 OPS.779
平山功太(内野手)14試32打14安3本12点1盗 率.438 OPS1.312

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オリックス:4人
寿賀弘都(投手)9試1勝0敗1S 9.2回3球13振 防0.00
乾健斗(投手)6試1勝0敗1S 9.2回4球5振 防3.72
今坂幸暉(内野手)13試33打9安0本4点1盗 率.273 OPS.840
寺本聖一(外野手)14試32打12安1本10点6盗 率.375 OPS1.143

 赤星は速球を真ん中に投げ込んでいた。結果ではなく「投げられる」手ごたえを得ることが重要だったのだろう。石田は昨年、北海学園大高時代のLigaサマーキャンプで話を聞いた。24年4位。腰を痛めて今季から育成で再スタートとなる。21年7位の花田は23年トミージョン手術を受け育成に。ここから再起を期す。

 元気さが目立ったのが23年育成7位の平山だ。最終の勝者を決めるファイナルゲームで、サヨナラ安打を打った。まだ一軍出場はないが勝負強さが光った。左腕・寿賀は23年育成1位、癖球をズバッと投げ込む度胸が売り。JWLではなんと9試合投げてすべて零封。目立つ活躍だった。

 今坂は24年育成2位、JWLでは遊撃を守り、俊敏な守備が目立った。

選手の自主性を引き出す環境

 ジャパンウィンターリーグを主宰する、株式会社ジャパンリーグの鷲崎一誠代表はこう語る。

「今季は、アドバンス・リーグを沖縄市のコザ信金スタジアム、トライアウト・リーグを今年全面改修された嘉手納町野球場で開催しました。ともに充実した内容になったと思います。昨年は、中国代表がチーム単位で参加しましたので、参加者は143人でしたが、今季は中国は参加しませんでした。そして来季で休部が決まったパナソニックさんも不参加で、結局125人でした。率直に言うと、もう少し参加者が増えるかなと思っていましたが、少し周知が足りなかったかなと思います」

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