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「ニンジャの世界って…幅広い」世界選手権で銅メダル獲得…“日本最強の忍者”は千葉にいた? ロス五輪にも採用「オブスタクルスポーツ」のナゾを追う 

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雨宮圭吾

雨宮圭吾Keigo Amemiya

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photograph byTadashi Hosoda

posted2025/12/25 11:03

「ニンジャの世界って…幅広い」世界選手権で銅メダル獲得…“日本最強の忍者”は千葉にいた? ロス五輪にも採用「オブスタクルスポーツ」のナゾを追う<Number Web> photograph by Tadashi Hosoda

今年のオブスタクル・コース・レーシング(OCR)100m日本選手権で連覇を達成した山本遼平。OCRを含めたオブスタクル競技の日本トップ選手だ

OCRは定型コースだが…そうでない種目も

 9月にスウェーデンで行われたOCR100m世界選手権では、日本代表として男子16~19歳の部で銅メダルを獲得している。しかし、定型のコースではない大会の方が好きなのだという。

「完全に一定なコースとは違って、対応力が求められて技術も必要になるからです。1対1のレースなのでスピードも必要。見ていて単純でおもしろいと思います。コースが完全に一定だと、そのコースでひたすら練習したらそれなりに記録が出る。それが本当に実力かどうかっていうのは難しいところ。自分は障害物が多少変わってもできるかどうかを大切にしています」

 確かに山本のOCRのレースを見てみると、障害物などまるでものともせずに100mを爆走している。ターザンロープぐらいの障害物は、もはや猫じゃらしみたいなもので何の邪魔にもなっていない。

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「難しくはないけど、ロープをつかむためにジャンプするのはきついです(笑)。ロープを使って加速する必要もありますしね。競技としてオリンピックを目指すならスポーツ的な記録も必要なので理解はできますが、自分の考えとしてニンジャ的要素というのは『初見のものにどれだけ対応できるか』っていう技術なんです」

 海外では経験を積んだOCRの選手が打ち立てた記録を、ニンジャ的な素養を持った選手があっさりと塗り替えるという現象が起きているのだという。ニンジャはアスリートを凌駕するということだろうか。さすがニンジャ。

 そもそも山本がこの道に進んだ最初の動機自体は、決して特別なものではなかった。

<次回へつづく>

#2に続く
「偏差値67の進学校→国立大在学」の俊才が“まさかの競技”で世界大会「銅メダル獲得」…令和を生きる“ニンジャ”のウラ話「海外に出ていく必要が…」
この連載の一覧を見る(#1〜3)

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