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「やはり、何かが足りない」“2度目の指名漏れ”に納得も…15キロ増量で「大阪桐蔭で全国制覇」元エースが感じる伸びしろ「全てがまだまだ発展途上」―2025年下半期読まれた記事
posted2025/12/28 11:00
2022年の春のセンバツを制し、夏大会では大阪桐蔭の背番号1をつけた川原嗣貴。社会人初のドラフトは「2度目の指名漏れ」となった
text by

沢井史Fumi Sawai
photograph by
Nanae Suzuki
2025年の期間内(対象:2025年9月~12月)まで、NumberWebで反響の大きかった記事ベスト5を発表します。高校・大学野球部門の第3位は、こちら!(初公開日 2025年11月18日/肩書などはすべて当時)。
今年も多くのドラマを生んだプロ野球ドラフト会議。指名された顔ぶれに注目が集まる一方で、毎年必ず話題となるのが惜しくも“指名漏れ”となった選手たちだ。かつて大阪の超名門校で全国制覇を果たしたエースも2度目の苦難に直面した。果たしてその胸中はどんなものだったのだろうか。〈NumberWebインタビュー全2回の後編/前編も公開中〉
大阪桐蔭高時代にはセンバツで全国制覇も達成するなど、全国的に名を知られた存在だった川原嗣貴。だが3年前、高校3年時のドラフトでは指名されることはなかった。
結果的に高校卒業後は社会人野球の強豪・Honda鈴鹿に入社。
社会人野球で出会った「新たな感覚」
そこでは高校時代には感じたことのなかった「新たな感覚」にも出会ったという。
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「高校の時は投げた試合はほぼ勝ち続けてきていて、自分を客観的に見ることがほとんどなかったんです。もちろん試合の振り返りはしましたけど、負けた試合が少なかった分、反省した試合はあまりなかったと思います。
でも、社会人になってからは2年目から先発で投げさせてもらうことが多い中で負ける試合もあって。そこで反省する機会があったのも自分の引き出しが増えたきっかけになりました。そういう経験は自分を成長させてくれたと思います」

