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サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
日本代表とW杯同組チュニジアは難敵か「5バックでブラジル戦ドロー」「オランダ並み経験値」アフリカ人識者ズバリ…F組順位予想も「日本は3位だが」
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マーク・グリーソンMark Gleeson
photograph byJean Catuffe/Getty Images
posted2025/12/14 11:00
日本と同じW杯F組のチュニジアは11月に対戦したブラジルと1−1で引き分けるなど、決して侮れない
今年2月から2度目のチュニジア代表監督に就任したサミ・トラベルシ自身、現役時代はハードなタックルで鳴らしたCBで、1998年フランス大会に出場した。
彼が率いるチュニジアは今予選の最後の6試合を全勝し、その後の11月の代表ウィークにはブラジルと1-1のドローを演じている。そのブラジル戦では5バックを敷いたが、4バックも併用する。最終ラインを構成するのは、30歳のCBディラン・ブロン、32歳のCBヤシン・メリアー、31歳の左SBアリ・アブディら、経験豊富な面々だ。
中盤には堂安の同僚、元マンUの22歳ハンニバルも
中盤にもフランス出身で堂安律らと共にアイントラハト・フランクフルトでプレーする30歳のエリス・スキリ、キャプテンマークを巻く33歳のフェルジャニ・サッシら、ベテランが健在。ここに割って入るのが、昨季までマンチェスター・ユナイテッドに所属し、セビージャへのローン移籍を経て2024年夏からバーンリーでプレーする22歳のハンニバル・メジブリだ。
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まだ線が細く、タフなプレミアリーグで活躍できているとは言い難いが、繊細なボールタッチには天性のものを感じさせる。
攻撃陣は今季からロシアでプレーする28歳のハゼム・マストゥリが中心。33歳のベテランウイング、ナイム・スリティは自身3度目のW杯出場を目指しており、先のW杯組み合わせ抽選会の後にこう語っている。
「厄介な相手ばかりが揃うタフなグループだ。この組をリードするのはオランダだろう。彼らは欧州の列強国のひとつで、メジャートーナメントの経験も豊かだ。ただし我々にもチャンスはある。経験という点ではオランダにも引けを取らないし、これ以上ないほどの成績で駆け抜けたアフリカ予選で、自信を深めている」
チュニジアの名門クラブのひとつ、CSスファクシアンのモハメド・クキ監督も、今度こそ自国の代表チームが目標を成し遂げてくれると信じている。
「このグループに与しやすい相手などいないが、今大会のグループステージで姿を消すのは、全48チームの3分の1となる16チームだけだ。この新たなフォーマットは、チュニジア史上初の決勝トーナメント行きの助けになるかもしれない」
チュニジアが警戒すべき2人の日本人とは
チュニジアが警戒すべき日本人選手を、ふたり挙げたい。

