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オランダ主将ファンダイク「W杯同組の日本について? もちろん話すよ」「ワタ・エンドウと…楽しみだ」リバプール“サラー騒動”の裏で記者にニコリ
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山中忍Shinobu Yamanaka
photograph byNurPhoto/Getty Images
posted2025/12/11 11:00
オランダ代表でもリバプールでも絶対的な存在のファンダイク。世界最強DFが日本代表と同組になったW杯組み合わせについて語ってくれた
「今は本来の状態ではなく、これ(試合終了時点で10位)以上を望む資格もない。自分たちも生身の人間だから、本当に辛くて悔しいけど、試合は次々にやってくる。前を向いて戦い続けるしかないんだ」
と、浮かない顔で繰り返すしかなかった。その傷心ぶりは、取り合ってはもらえないのではないかと思っていた質問が、逆に当人の表情を和らげることになったほど。
日本代表について? もちろん!
「“少しだけ先”のことについてなのですが…」
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こう様子を窺ってみた。2026年W杯グループステージについての質問である。前日に行われた組分け抽選の結果、遠藤航がキャプテンを務める日本と同じF組に入ったことを受けてのものだ。
「“ワタ”と何か話とか、軽く冗談を言い合ったりはしましたか?」
こう訊き始めると、「もちろん!」と言ってオランダ代表キャプテンは顔を上げた。そして、こう話してくれた。
「日本は素晴らしいチームだと思う。優れた才能とハードワークの心構えを持つ選手が揃っているように見える。ファンの後押しも強力そうだ。厳しい戦いになることは間違いないだろう。けど、ワールドカップを戦うとなれば、誰だって燃える。どの国の、どんなチームが相手でも、楽な試合などあり得ないと覚悟しているよ」
リーズ戦、じつは遠藤も持ち味を見せていた
遠藤自身も、組分け決定後の公式コメントで、次のように述べていた。
「毎日、ともにしのぎを削るチームメイトと戦うことになるのは、ただ楽しみでしかありません。代表メンバーにしっかりと入り、掲げた『優勝』という目標を必ず実現する。これからの時間、自分にできることをしっかりとやっていきます」
実際、遠藤はリーズ戦、第7節以来のリーグ戦出場ながら、有言実行のパフォーマンスを見せていた。
フラーフェンベルフとコンビを組む、2ボランチの一角に投入されたのは、リバプールが3-2と勝ち越した3分後のことだった。
「最終ラインの盾になれるのはエンドウしかいない」
遠藤について、ファンからこんな声も聞かれた。


