号泣のウラで坂本花織に起きていた“異変”…なぜGPファイナルで“想定外のミス”が起きたのか？「緊張がなくて…」演技後に明かした“ある原因” 

　大きな失敗はありながら、そこに次につながる課題を見出し、そして随所に、「敗れてなお強し」とも表せる強さをあらためて示した。坂本自身も、自らの培ってきた力を実感した。

　一方で、満足のいく演技でも結果でもないからこう語る。

「もちろん人間なのでミスはするときはするんですけど、その後絶対に引きずらないっていう今回の経験が収穫になったんじゃないかなと思います。それを自信に変えて、また先生の言う通り、練習あるのみだと思うので、自分に厳しくしていけたらなと思っています」

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「悔しい気持ちはこの大会で終わりにしたいなと思っています」

演技後、名古屋の声援に笑顔で応えた坂本

「いつもグランプリファイナルはうまくいかない」とつぶやいていた大会は、昨年同様、3位で終えた。3年前は5位に沈み、そこから這い上がって全日本選手権、世界選手権優勝に結びつけた。

　今大会もまた糧とし、まずは全日本選手権での巻き返しを期している。

（撮影＝榎本麻美）