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プロレス写真記者の眼BACK NUMBER
「少しグレていた」「学校帰りに渋谷で…」“フェリス卒お嬢様レスラー”桜井麻衣の意外な素顔「周りは東大や早慶…私は学年ビリ」《特別グラビア》
posted2025/12/05 17:36
マリーゴールドで活躍する桜井麻衣。2026年1月3日には青野未来が保持する団体最高峰のワールド王座に挑戦する
text by

原悦生Essei Hara
photograph by
Essei Hara
「命に関わるくらい深刻です」病弱だった幼少期
マリーゴールドの桜井麻衣は来年1月3日に大田区総合体育館で行われる青野未来のワールド王座への挑戦まで語ると、話題を変えた。
「桜井麻衣は真面目だとよく言われるんですけど、自分が思っている自分と人から見られている自分は違うと思っているんです。子供の時はやんちゃでしたし、その時期を経て今の真面目だと言われる自分があるのかなと。テレビの『情熱大陸』とか見ると、自分が勝手に感じていたその人のイメージを良い意味で覆されることがあって。それは自分にも言えることだなって。見えてない部分を話すことって、勇気がいるけど嘘はつきたくないので」
桜井は「普段の取材の時はプロレス以外の話はほとんどしたことがないので、こんな話してもいいですか?」と前置きすると、思いつくままに話し始めた。
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以前のインタビューではプロレスの話が中心で、桜井はすごく泣いていたけれど、「桜井麻衣、面白いな」と私は思っていた。
「子供の時、大流血しました。ある日、いとこと喧嘩になり、私が本を投げたんです。そしたらいとこが怒って、猫のぬいぐるみで私を叩いたんです。めっちゃ痛くて、頭を押さえたら血がドクドク出てきて。ぬいぐるみの首輪についていた貝殻の形をしたプラスチックの部分が、運悪く当たったんです。でもお互い意地もあって『ごめんね』って言えなくて、私がいとこの頭を掴んで壁に叩きつけたところで、家族が気付いて私たちを引き放しました。まるでプロレスの場外乱闘みたい。そのまま病院へ行って、頭をグルグル包帯で巻かれて家に戻ってきました。その後、ちゃんと仲直りもしたし、今では、いとこたちとのグループLINEがあって、仲良いんですけどね」
桜井は別のケガの話を続けた。
「喉にガラスが刺さったこともあります。家の中で走って転んで、テレビ台のガラスの扉がたまたま開いていて喉がその角に刺さってケガをした。下校中にランドセル背負いながら道にある柵で跳び箱してたら、足を引っ掛けて転んで前歯が折れたこともありました。あと、ローラーブレードに乗って、顔から転倒して人前に出られないくらい顔が腫れ上がったり……」
「結構、やんちゃだったんです」と桜井は笑う。
「私がまだ母親のお腹にいる時に母が高熱を出して、『流産です』って言われたみたいなんです。そんな状況で、私は奇跡的に無事生まれてきたらしくて。でも小さい頃の私は体が弱くていつもすぐ高熱を出すので、その度に病院で4時間くらい点滴を打つというのを繰り返していました。一度はお医者さんから『今回は本当に命に関わるくらい深刻です』と言われるくらい悪かったこともあるんです。でも、治ったらすっごい元気になって。だから、祖父母も両親も私にかなり甘いところがあって、元気でいてくれるだけでいい、みたいな感じでしたね」
「小学生で少しグレていた」
桜井は東京で生まれ、その後引っ越し、幼少時代は千葉の裕福な家庭で育った。桜井の両親の出身は福岡だったので、小さいころから飛行機に乗る機会が多かったという。


