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西武・西川愛也「ピッチャーの人生がかかっている」GG賞獲得の26歳が明かす守備論と打撃術「ヒットを打つのはこんなに楽しいのか」覚醒の舞台裏

posted2025/11/30 11:00

 
西武・西川愛也「ピッチャーの人生がかかっている」GG賞獲得の26歳が明かす守備論と打撃術「ヒットを打つのはこんなに楽しいのか」覚醒の舞台裏<Number Web> photograph by SANKEI SHIMBUN

大きく飛躍を遂げた西武・西川愛也。チームの“顔”として期待がかかる

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市川忍

市川忍Shinobu Ichikawa

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SANKEI SHIMBUN

今シーズン大きく飛躍を遂げた埼玉西武ライオンズの西川愛也外野手。その進化の理由と、打撃論とは。NumberWebのインタビューに明かした。〈全2回の前編/後編を読む〉

 ◆◆◆

 西川愛也が初めて三井ゴールデン・グラブ賞を受賞した。同チームの外野手部門では2019年の秋山翔吾(現・広島)以来、6年ぶりの受賞となる。

「守備範囲が広がっているかどうかはわからないですけど、少しずつ自信は持てるようにはなりましたね」

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 シーズン終了後、話を聞いた際、西川は自身の守備についてこう語っていた。

プロ2年目までは内野手登録

 入団8年目の26歳。2025年シーズンは自己最多の124試合に出場し134本のヒットを記録した。プロ入り初の規定打席到達で、知名度もアップ。一気に球団の『顔』となった。

 思えばプロ入り2年目までは内野手登録だった。どうやって守備力を培ってきたのか。

「これまでいろいろなコーチに教えていただいて、それぞれから学んだことが多かったんですけど、佐藤友亮さん(現・北海道日本ハムコーチ)には大きな影響を受けました。友亮さんが土台を作ってくれたと思っています。当時、よく友亮さんに言われたのは『守備にはピッチャーの人生がかかっているんだぞ』という言葉でした」

 特に外野守備のミスは大量失点につながることが多い。その言葉に責任の重さを痛感したという。

「あとは『周りから見ていていい外野手というのは、安心して見てられる外野手なんだよ』ともよく友亮さんに言われましたね。簡単な打球もピッチャーが安心できるような捕り方をするよう言われました。その教えは今も守っています」

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