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「ぼく、監督に嫌われてますよね?」落合博満が谷繁元信を“懲罰交代”した日…中日コーチ・森繁和が目撃した「立浪和義もスタメンから外された」理由 

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森繁和

森繁和Shigekazu Mori

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posted2025/11/28 11:00

「ぼく、監督に嫌われてますよね?」落合博満が谷繁元信を“懲罰交代”した日…中日コーチ・森繁和が目撃した「立浪和義もスタメンから外された」理由<Number Web> photograph by JIJI PRESS

落合政権3年目、2006年シーズンのウラ話。谷繁元信に森繁和がかけた言葉とは

「ぼく、監督に嫌われてますよね? 使いたくないなら使わなくていいですけど、それがあるんだったらもうはっきり言ってくださいね」

 そんなことを言われた。

「お前が嫌いだから使わないとかじゃない。攻め方にしても、結果が出ないとそう思われても仕方ないものがある。それはピッチャーも悪いけど、バッテリーとして今後のことを考えてやってほしいし、今度出たときはピッチャー優先で物事を考えてほしい。そういう考えでやってくれ」

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 そんなことを私は話した。

谷繁に助言した内容

 二人で話して以降は、キャッチャーはずっと谷繁になった。休むときは前もって「このときは移動日だから休める。この次はこういうやつが投げるから、そのとき一回休んでいい」というような話もするようになった。バッテリーチーフコーチという肩書きが付いたことで、谷繁ともこういう話をすることができたのだ。

 この年のチーム防御率は前年の4・13から3・10に大幅に改善されてリーグ1位になった。前年のことをいろいろ考えてみるとフォアボールが多かったというのがあった。打たれてはいけないという、そういうメンタルの部分も大きかったと思う。だから「どうせ打たれるならランナーを溜める前に打たれろ」という感じで、どんどんストライクゾーンで勝負するような投球パターンに変える必要があった。谷繁とも「いきなり良いところばかり狙っていくのではなくて、もっと大胆にいこうや」ということも話していた。打線には福留とウッズがいてボンボン打ってくれていたから、多少打たれても打線がカバーしてくれると思うことでピッチャー陣も大胆に攻めることができていた。

 この年の開幕戦では足と肩のある新人の藤井淳志がセンターでスタメンに名を連ねた。前年のドラフトでは「センターが守れる足のある選手が欲しい」という要望を現場から出していた。前年までセンターを守っていたアレックスの守備力がちょっと落ちてきていたこともあるし、攻撃面では足を使いたくなってきたというのもあった。走れるのが荒木と井端ぐらいしかいなかったし、キャッチャーと二遊間のセンターラインがしっかりしているなかで、センターにも足があって安心して任せられる選手が欲しい時期でもあった。

【次ページ】 「チームの顔」立浪もスタメン外に

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