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「41歳シャーザーは水6本飲む」大躍進ブルージェイズを支えた日本人栄養士が語る…ドジャースと激闘、世界一に迫った「家族のようなチーム」の正体
posted2025/11/10 11:45
ワールドシリーズでドジャースと激戦を繰り広げたブルージェイズで管理栄養士を務めた讃井友香さん
text by

杉浦大介Daisuke Sugiura
photograph by
Getty Images
歴史的死闘になったドジャースとのワールドシリーズで7戦を戦い抜いたことで、ブルージェイズの魅力も全世界に知れ渡ったはずだ。二度にわたる壮絶な延長戦を落とし、惜しくも7戦で敗れ去ったものの、2連覇を目指したドジャースと真っ向から渡り合った戦いが素晴らしかったことに変わりはない。
シーズン中は前年比で20勝も勝ち星を増やし、ア・リーグを制したブルージェイズを栄養面で支えた日本人スタッフがいる。2021年にチームのマイナー組織で働き始め、今春にメジャーに昇格した管理栄養士の讃井友香さん(31歳)だ。
「本当にラッキーだったと思います」
「ワールドシリーズが終わったあと、私はすぐに日本に帰国しました。一日だけクラブハウスを少し片づけて、もう予定もなかったので。優勝パレードがあればもう少しいたと思いますけど(笑)でも試合が終わったその日のうちにそれぞれの故郷に帰った選手も何人かいたと思います」
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すでにトロントを去った讃井さんは本当に“あと一歩”に迫っていた世界一をわずかのところで逃した悔しさを隠しきれない様子でそう語る。その一方で、多くのスポーツファンを興奮させたブルージェイズの快進撃の一部になったことへの誇りと、同僚たちへの感謝の気持ちも抑えられないようだった。
「最後は残念でしたが、本当にいいシーズンでしたし、感謝でいっぱいです。特に私はメジャー1年目だったので何もかもが初めてで、試行錯誤の連続でした。でも選手、スタッフが本当に優しくて、とても協力的でいいチームでした。勝ちが重なるにつれてチーム力も上がりましたし、選手同士の仲もよくて、ありがたいシーズンでした。ブルージェイズに入れて本当にラッキーだったと思います」

