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酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
「阪神の打率.193」「勝利の方程式・経験値で明暗」戦力互角のはずがソフトバンク4勝1敗の要因…甲子園では“阪神電車ではよ帰れ”小競り合いも
text by

広尾晃Kou Hiroo
photograph byKiichi Matsumoto
posted2025/11/04 17:39
ソフトバンクの4勝1敗で終えた日本シリーズ。勝負の分水嶺となった要素とは
〈両チームの投打成績〉
打撃成績
ソフトバンク
177打47安5本17点2盗
16球41振 率.266 OPS.753
阪神
171打33安0本8点7盗
11球41振 率.193 OPS.466
第2戦で大勝したこともあり、打撃成績で大差がついた。阪神は5試合で本塁打0、四球数でもソフトバンクが上回っていた。
〈ソフトバンク打線〉 *左打者
柳田悠岐5試22打10安1本2点0盗2球1振 率.455 OPS1.111*
周東佑京5試22打8安0本1点1盗0球3振 率.364 OPS.864*
柳町達5試18打4安0本2点0盗4球6振 率.222 OPS.792*
栗原陵矢5試21打3安0本1点0盗0球4振 率.143 OPS.325*
山川穂高5試13打5安3本7点0盗6球5振 率.385 OPS1.733
牧原大成5試17打4安0本0点1盗1球2振 率.235 OPS.631*
海野隆司5試14打0安0本0点0盗0球5振 率.000 OPS.000
野村勇5試12打3安1本1点0盗1球4振 率.250 OPS.808
近藤健介4試11打4安0本3点0盗0球4振 率.364 OPS.909*
川瀬晃5試9打2安0本0点0盗0球3振 率.222 OPS.444*
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小久保監督はCSの途中から柳田を1番に据えた。2番周東も好調。柳町は「つなぐ3番」として4四球。そして山川が3本塁打。CSでもいいところで一発を打った野村が1本塁打。守備に就けない近藤もタイムリーを打つなど、打線が機能していた。
〈阪神打線〉
近本光司5試22打7安0本0点1盗0球5振 率.318 OPS.636*
中野拓夢5試20打4安0本0点1盗2球3振 率.200 OPS.473*
森下翔太5試20打4安0本1点1盗2球7振 率.200 OPS.573
佐藤輝明5試19打7安0本5点2盗2球3振 率.368 OPS.903*
大山悠輔5試18打1安0本1点0盗2球4振 率.056 OPS.246
坂本誠志郎5試15打2安0本1点0盗1球3振 率.133 OPS.321
小幡竜平4試13打1安0本0点1盗0球2振 率.077 OPS.154*
髙寺望夢5試11打3安0本0点0盗1球3振 率.273 OPS.606*
島田海吏5試9打2安0本0点1盗0球0振 率.222 OPS.444*
木浪聖也3試6打0安0本0点0盗1球1振 率.000 OPS.143*
近本はシーズン中と変わらず好調を維持し、佐藤輝明は5試合連続タイムリーを打ったが、大山が絶不調。サトテルは2盗塁と足でも活躍したが、下位打線が湿っていたために打線のつながりはなかった。DHは高寺を起用したが打点0。
投手陣はどうだったか
打線が機能したソフトバンクと機能しなかった阪神の差が出た印象だ。では、投手陣はどうだったか?


