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「考え方ってひとつじゃない」ドラフト7位でプロ入り→10年目で最多安打のタイトル…ある遅咲き選手の“気づき”とは? 本人が明かす「下剋上のワケ」 

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田口元義

田口元義Genki Taguchi

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posted2025/11/02 17:04

「考え方ってひとつじゃない」ドラフト7位でプロ入り→10年目で最多安打のタイトル…ある遅咲き選手の“気づき”とは? 本人が明かす「下剋上のワケ」<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

ドラフト7位でのプロ入り当初から守備での評価は高かった楽天の村林一輝。加えて近年は打力の向上も著しい

 主にサードに就きながら、本職のショートも守った。その成果がシーズン144本のヒット。パ・リーグ最多安打のタイトルである。

「状況に応じたバッティングというのを意識してきたなかで、うまくいかない場面もありましたけど全体として強い打球を打つということはできたかな、と思います」

侍ジャパンのメンバーにも選出

 チーム内での同期はもう、4位の堀内謙伍のみとなった。16年入団の出世頭は侍ジャパンとして昨年のプレミア12のメンバーとなり、今年も来年開催のWBCへの試金石となる韓国との強化試合に出場する。

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 村林は同世代で見渡しても、今シーズンにピッチャーの最高栄誉である沢村賞を受賞した日本ハムの伊藤大海や阪神不動のセットアッパーである石井大智らと肩を並べるプロ野球選手となったのである。

 ドラフト7位から到達した現在地について、村林はまたも表情を変えずに己を見る。

「自分にしっかりと矢印を向けて野球ができているから、成長できていると思いますね」

 右でも左でも、上でも下でもない。

 いつだって正面に自分がいる。だから、村林には必然の伸びしろがある。

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「甲子園出場経験ナシの公立校→ドラフト7位でプロ入り」の選手が…なぜ10年後にタイトルを獲得できた?「プロになったころは全く想像できなかった」

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