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「甲子園出場経験ナシの公立校→ドラフト7位でプロ入り」の選手が…なぜ10年後にタイトルを獲得できた?「プロになったころは全く想像できなかった」

posted2025/11/02 17:03

 
「甲子園出場経験ナシの公立校→ドラフト7位でプロ入り」の選手が…なぜ10年後にタイトルを獲得できた?「プロになったころは全く想像できなかった」<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

今季、最多安打のタイトルを獲得した楽天の村林一輝。甲子園に縁がない公立校出身、ドラフト指名も7位の下位指名からなぜ飛躍を果たせたのだろうか?

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田口元義

田口元義Genki Taguchi

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Nanae Suzuki

 高校時代は甲子園出場経験のない無名校に通い、ドラフトでも支配下ギリギリの7位で入団した男が、10年目の今季ついに最多安打のタイトルに輝いた。昨年以降、侍ジャパンにも選出されるまでに躍進を果たした楽天・村林一輝はなぜプロで覚醒することができたのだろうか?《NumberWebインタビュー全2回の1回目/つづきを読む》

 村林一輝は「なにがなんでも」とプロ野球選手を目指してはいなかったという。

「ちっちゃいころは『なりたいな』って思っていましたけど、高校ぐらいになるとすごい選手もいっぱいいるんで」

甲子園出場経験のない公立校へ進学

 南八下中の軟式野球部出身ながら村林には強豪校へ進む選択肢もあったというが、進学先に選んだのは公立の大塚高校だった。

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 理由は明快だ。まず、自宅から近い。そして大塚には体育科があり、大阪の公立校のなかでも野球に力を入れているからだった。

 現に村林は高校時代にまずまずの戦績を上げている。

 エースで4番バッターとして出場した2年生の夏は4回戦まで進出し、2年秋と3年春にはベスト8まで勝ち進んだ。最後の夏は初戦で大商大高に1-3で敗れたが、村林は延長12回までひとりで投げ抜いた。

【次ページ】 プロ入り10年目で…初タイトルを獲得

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