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「なぜ我々は佐々木麟太郎を1位指名したのか」DeNA編成部長がドラフト翌日に語った真意「彼には1位がふさわしい」「一本釣りは考えなかった」 

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石塚隆

石塚隆Takashi Ishizuka

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photograph byYuki Suenaga

posted2025/10/27 11:05

「なぜ我々は佐々木麟太郎を1位指名したのか」DeNA編成部長がドラフト翌日に語った真意「彼には1位がふさわしい」「一本釣りは考えなかった」<Number Web> photograph by Yuki Suenaga

1巡目でスタンフォード大・佐々木麟太郎を指名し、抽選に臨む相川亮二新監督。DeNA編成部長が自ら、驚きの指名の真意を語った

 結果的にDeNAは抽選で交渉権を逃してしまったが、果たして競合はあると考えていたのか。そう尋ねると、長谷川氏は「そう思っていました」と、当然のように言った。

一本釣りしようとは考えていなかった

「我々としては一本釣りしようなんてまったく考えていませんでしたし、あくまでもドラフト会議においては、ベストな選手を順番に指名させてもらっただけです。交渉権を獲得できなかったのは残念ではありますが、誤解を恐れずに言えば、非常に素晴らしい球団(ソフトバンク)と縁があったように思います。

 今後どのような決断をするのか、ちょっと遠くからになりますけど、先ほども言ったように『始まりから、終わりまで』、この先10年、20年プレーしていく選手だと思うので、我々としてもしっかりと見届けたいと思います」

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 指名された瞬間に強烈なスポットライトが当たるドラフト会議だが、その前後の長い期間に選手たちの本質的な野球人生がある。そこをきちんと選手の身になって考慮することを忘れてはいけない、と長谷川氏は言う。プロを目指す選手にとって人生の交差点となるドラフト会議。では今回、新たにDeNAと縁をつむぐことになった選手たちについて訊いていこう。

〈全2回の1回目/つづく

#2に続く
「投手と内野手だけを指名した理由とは」ドラフト会議翌日にDeNA編成部長が明かした「優勝“しつづける”ために…来年、再来年の候補まで考えて」

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