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浅田真央に憧れた“17歳の新星”が衝撃の優勝「急に涙があふれてきました…」中井亜美の涙を拭ったコーチが語る秘話「負けず嫌い。もう一つは…」
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松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byGetty Images
posted2025/10/24 17:13
初出場となったGPフランス大会で見事なデビュー優勝を飾った17歳の中井亜美
脚光を浴びたのは中学2年生だった2022年12月。全日本選手権に出場した中井は、フリーでトリプルアクセル2本を成功させて4位になったのだ。同シーズンには世界ジュニア選手権で銅メダルを獲得している。
その後、怪我などに苦しんだ時期もあるが、昨シーズン、ジュニアグランプリファイナルで銅メダルを獲得、初めて表彰台に上がるなどの実績を残してのシニアデビューであった。それでも今大会のパフォーマンスは衝撃と言える。
浅田真央をテレビで見て「絶対にやりたい」
トリプルアクセルを武器の一つとするように、中井の原点はあのスケーターにある。
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スケートをしたいと思ったのは5歳のとき。
「テレビでたまたま浅田真央選手が滑っているのを観ました。観ていて、『絶対にやりたい』と思いました」
5歳の頃と言えばソチ五輪のあった2013-2014シーズン。浅田を通じてフィギュアスケートを知り、魅力に惹かれた。
当時は新潟に生活していたが近隣にリンクはなく、スケートを始めたのはリンクができた1年後。小学生の頃から全国大会で優勝するなど頭角を現していた中井の転機は中学進学時にある。
新潟を離れ、千葉に移り住んだのだ。
中井が語っていた“向上心”
成績だけ見れば、まずは順調に成長しているとも捉えることができたが、中井本人はそうではなかった。
「ジャンプの安定感に欠けていることもありましたが、スケーティングも駄目でした」
そのとき、2021年の春に千葉県船橋市に「MFフィギュアスケートアカデミー」が始まることを知った。
「上手な選手が集まってくると思ったので、一緒に練習してもっと頑張ろう、という風になれたらいいなと思いました」
そして千葉に移り住み、スケートに励んだ。それが先の全日本選手権の成績などの好成績につながった。


