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「1位はないわな。ただ2位か3位は…」まさかの阪神1位指名・近本光司のドラフト秘話…ノーマークだった報道陣が混乱「大阪ガスのグラウンドってどこや」
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酒井俊作Shunsaku Sakai
photograph byJIJI PRESS
posted2025/10/28 17:11
2018年のドラフト会議で阪神から予想外の1位指名を受けた近本光司と握手をする矢野燿大監督
だが、世間は気づかない。
ドラフト当日の朝、スポーツ新聞で見出しを飾っていたのは甲子園を沸かせたスターである。大阪桐蔭の根尾昂、藤原恭大、報徳学園の小園海斗……。近本は候補の一覧表に名を連ねたが記事はほとんどない。
阪神が3度目の1位入札で指名したのは…
午後5時。ドラフト会議がはじまった。橋口は固唾をのんで見守る。阪神は1位入札で藤原を指名したが、3球団競合の末にくじを外した。「外れ1位」で指名した立命館大の辰己涼介も4球団の競合となり、またも縁がなかった。橋口は胸騒ぎがした。
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「外野、外野ときたので、よほど外野手を欲しいんやなと思いました。ひょっとしたら……でも、1位はないわな。でも外れ外れやから何かあるかもしれん……」
そんな矢先だった。応接室の外から部員の大歓声が響きわたった。阪神が3度目の1位入札で指名したのは近本だった。その直後から大挙して報道陣が押し寄せてきた。
会見がはじまると、近本は口を開いた。
【続きを読む】サブスク「NumberPREMIER」内「3位くらいかな…と思っていたので」近本光司もビックリしたタイガース1位指名…スピードスターの‟争奪戦”は深く密かに潜航していた《大阪ガス元監督の述懐》で、こちらの記事の全文をお読みいただけます。
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