山田陽翔「待ってもらって申し訳ない」ドラフト5位指名までの1時間40分…近江高エース“上位確実”→下位指名の舞台裏「実は西武のことは詳しくなくて」
 

「上位指名確実」報道に本人は…

　高校2年生の夏から3季連続で甲子園に出場し、選抜での準優勝を含めて3季とも4強に進んだ。甲子園通算11勝を挙げた右腕は、ドラフト前には上位指名確実という報道もあった。しかし、当の本人は順位や自身の注目の高さについてあまり意識はしていなかったと振り返る。

「ドラフトの当日は普通に過ごしていました。しっかり寝て、朝ご飯も食べて、普段通り授業を受けて。心臓が強い？　いえいえ、多分、本当になんにも考えてなかったと思うんですよ（笑）。今振り返ってみると、自分の進路が決まるというか、勤務先が決まる大事な日ですけど。希望をするところに行けるかどうかは12分の1の確率ですが、僕はまずプロになれることがすごいと思っていたので、普段通りに過ごせたんだと思います」

ライオンズの帽子を被り笑顔でポーズをとる山田　©JIJI PRESS

　その後、記者会見が始まり、報道陣からの質疑に答えたが「正直言うと西武についての知識はほとんどなかった」と本音を漏らした。

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「素直にうれしかったですね。指名されたときに会見で言うことは、だいたいは事前に考えていたので『明るくていいチームだと聞いています』と答えたと思うんですけど（苦笑）。実は西武のことは、あまり詳しくは知りませんでした」

「入団してしまえば同じ」今思えば…

　当日の会見で山田は5位という順位について「入団してしまえば同じ」と答えている。

「今考えると負け惜しみみたいに聞こえませんか？（笑）　3位の選手が言うならわかりますが、5位の自分が言う言葉じゃなかったな、と」

　照れくさそうな笑顔で振り返った。

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