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ドジャースPS舞台裏…不振と騒がれた大谷翔平がアイアトン通訳、捕手ロートベットに“謎のハイテンション”「キレイに勝てる試合ばかりでは」
posted2025/10/21 17:03
ポストシーズンで衝撃の3本塁打6回無失点を見せた大谷翔平だが、“不調時”には不思議なハイテンションを見せていたという
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
Nanae Suzuki
打率.056でも…大谷は明るかった
「本当に素晴らしかった。見ていて頼もしい」
数字だけを見れば“不振”と世間で騒がれていたが――ドジャース大谷翔平は、明るかった。
大谷はワールドシリーズ進出を決めたブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第4戦、打っては3本塁打、投げては7回途中10奪三振無失点で勝利投手という離れ業をやってのけ、MVPを獲得した。しかしそこに至るまでのポストシーズンは順風満帆だったとはいいがたい。
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特に苦しんだのはフィリーズとの地区シリーズだった。
ドジャースは今やクローザーとなった佐々木朗希の連日の好リリーフ、さらにはブレイク・スネルにタイラー・グラスノー、そして大谷と先発陣の奮投もあって接戦をものにし、3勝1敗で2年連続のリーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。
ただし、大谷は打撃面では大いに苦しめられた。熱狂的な敵地ファンから盛大なブーイングを浴びるとともに、クリストファー・サンチェスをはじめとしたサウスポーを次々と送り込まれて、地区シリーズ全体で残した成績は18打数1安打で打率.056。ホームランはおろか、バットで貢献できたのは第2戦終盤に放ったタイムリーヒットだけという結果に終わった。
大谷が“妙にハイテンション”だった日
それでも大谷本人は個人の数字より、チームの勝利を喜んでいた。
冒頭の言葉は、フィリーズとの第4戦、佐々木朗希が見せた3回パーフェクトのピッチングについて、シャンパンファイトの最中に大谷が佐々木を称えたものだ。
笑顔の大谷は、このようにも話している。

