「ダメな所は見せられないな…」“元アクトレス勢”が変えた評価…“戦う女優”青野未来がマリーゴールドで輝く理由「この1年半は、すごく濃い時間」 

　青野は子供の頃の体験も語ってくれた。

「虫、ダメなんですよ。保育園の時、イナゴを乾燥させて、自分で足取って、佃煮にしてもらって、子供のころはおいしく食べました。でも、できればもう食べたくない（笑）。女優になってから映画の撮影が長野であって、そういうシーンがあったんです。蜂の子も食べました」

「ラーメンは行きませんね。一人でお店に入るのが苦手。でも高校生の頃にラーメン屋さんでアルバイトしていました。洗い物と接客だけ。最初、ラーメンは食べられなかったんですが、まかないとかで食べているうちに好きになりました」

©Essei Hara

「この1年半は、人生の中でもすごく濃い時間」

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　ワールド王座に向けて林下との前哨戦が始まっている。

「（林下の）根の部分が読めない。クールでロイヤルって言っているように、冷静さがあってどっしりしている。熱いものは感じるけれど、何を考えているのかわからない。最初は一匹オオカミかなと思っていたけれど、そうでもないし。かと言って群れているわけでもない。私は、前の林下詩美を知らないから、何が違うと言われてもわからないです」

10月26日、青野未来は林下詩美の持つワールド王座に両国国技館で挑戦する　©Essei Hara

　それでもワールド王座にターゲットを合わせた。両国国技館で戦うのは2回目だ。UNからワールド王座へ、青野はしっかりした手ごたえを感じているようだった。

「機会があればアメリカで試合をしたい。やってみたいという気持ちはある。戦いたい選手はいるので、戦ってみたい。ベルト持ったら他の団体の選手の挑戦も受けたい。チャンピオンになったらそういう夢もいいかもしれない。この1年半は、人生の中でもすごく濃い時間なんですよね。なんか1年半の間に起きた出来事とは思えなくて、こんなに濃い時間を過ごしたのは初めてなのかな。8年やってきたプロレスの中でも、いろんな自分の一番とか最高値を更新していくことが多くて。常に刺激的でもあるし、挑戦できる環境があった。マリーゴールドに来てよかったな、と思う。なつぽいや安納サオリがスターダムに行ったときに、自分が外に行くという気持ちがなかった。マリーゴールドに来たのはいいタイミングだったのかもしれない」

「ベルト獲ったら赤ワインとしゃぶしゃぶで祝勝会やりましょう」と筆者が言うと、青野未来は「勝たないと！」と笑った。