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「マリーゴールドにはチャンスがある」ビクトリア弓月20歳が“女子プロレス界の期待の星”になるまで「努力型の天才。お肌ピカピカ」岩谷麻優も太鼓判
text by

原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2025/10/07 17:01
マリーゴールドで活躍するビクトリア弓月(20歳)。女子プロレス界のホープとして大きな注目を集めている
「桜井さんとはスターダムでデビューしたての時にシングル2回やっている。タッグでは当たっていましたけど、マリーゴールドに来てからシングルはしていないので、今度が3回目のシングルです。シングルはタッグとは違う。もう、あの私じゃない。自分の方が勢いがある、というところを桜井さんに見せたいな」
桜井もマリーゴールドで大きく変わり、充実した試合を続けている。勢いのある者同士の戦いとして、十分に期待できるカードだ。
「ビクトリー・シューティング(高速回転のプレス・アタック)はGPで勝つためのもの。詩美さんには躱されたけれど、ローリングアローで丸め込めた。麻優さんにも1回目は躱されて、2回目は決めることができた(直後に時間切れ引き分け)。今度のUNでも桜井さんにあれで勝ちたい」
「プロレスって何だと思う?」20歳の答えは「自由!」
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弓月はあの武藤敬司が90年代にやっていたロープ越しに回転するリングインを見せる。
「なにか人と違うことを、ということで、やってよかった。最初は全然できなくて、ノアの道場で清宮海斗さんに教えてもらいました。『自信持って、勢いでいけ』と言われて。最初はビビっていただけでした。武藤さんのって、伸びがありますよね」
20歳の弓月は、これまで生きてきた歳月をどんなふうに感じているのだろうか。
「私的にはあっという間だったかもしれない。ちょっと前まで18とか19だったのに、もう20。高校生の時は『中学生だったのに』、中学生の時も『小学生だったのに』って、その繰り返し。『時間進むの、おっそくねえ?』と思ったこともありましたけど、気づいたら『あっ、もう20まで来たんだ』って。わりと早く感じています」
「プロレスって何だと思う?」という筆者の漠然とした問いに弓月は即答した。
「自由! 何でもできるし。よくプロレスって正解がないって言われるでしょう。自分のやったことが正解になる。プロレスはできるかぎり、続けたいです。30歳までは絶対やりたい。35歳になったら体がきつくなってくるかなぁ……」
20歳になって、弓月は少し酒を飲むようになった。
「お酒は先輩に連れて行ってもらったときに飲んでます。ジャスミンハイ、サワー、たまにオレンジの果実酒をロックで。めっちゃおいしい。梅酒も。日本酒は飲んだことない。ビールは飲めない。飲んだことありますけど、苦みがダメでした。乾杯のビールなら飲める、って言われたけれど、そんなことってあります? いつか飲めるようになる? いや、絶対ビールにだけは手を出さない(笑)。ワインも初めて飲みました。普通の飲み物だと紅茶はぜんぜんダメだったんですが、最近飲めるようになった。ミルクやシロップ入れて。レモンティーは飲めない。緑茶は飲めます。麦茶は苦手。ルイボスティーは好き」


