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「マリーゴールドにはチャンスがある」ビクトリア弓月20歳が“女子プロレス界の期待の星”になるまで「努力型の天才。お肌ピカピカ」岩谷麻優も太鼓判
text by

原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2025/10/07 17:01
マリーゴールドで活躍するビクトリア弓月(20歳)。女子プロレス界のホープとして大きな注目を集めている
岩谷麻優に聞いた本音評「弓月は“努力型の天才”」
古巣のスターダムは弓月の目にどう映っているのだろうか。
「スターダムの選手には刺激は受けますね。4カ月一緒だった子もいるわけで、活躍を見ると自分も頑張ろうという気になります。連絡するときもありますよ。移籍の決断は、正直ちょっと不安はありましたけど、それ以上に『小川さんについて行きたいな』という気持ちが強くて、だから、こっちで頑張れている。スターダムは層が厚いじゃないですか。その分、マリーゴールドにはいろんな意味でチャンスがあるのかな、と思っている。今まで、私は運任せで生きていますから(笑)」
ランチをとりながら取材を続けた。弓月は「料理はまったく作らないです」と笑った。
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「さっき生ものがダメって言いましたけれど、肉寿司もダメでした。この前、炙ってあるから大丈夫と思ったら、結構生で……。あと、焼肉はたまに脂がすごすぎて。女子はタンが好きな人、多いでしょう」
弓月とそんな話をしていると、「お腹すいた」と岩谷が姿を見せた。ちょうどいい機会だからと本人の前で弓月評を聞いてみた。弓月は「やめてください!」と懇願したが、岩谷はありのままを話してくれた。
「弓月は“努力型の天才”って感じ。才能があって努力もしているから、2倍吸収力があるみたいな。ちょっと不器用なところもあるかもしれない。私は天才。努力しない方。世界陸上の走高跳、ウクライナの(ヤロスラワ・)マフチフみたい。競技が始まってもリラックスして眠っていて、起きたら跳ぶ。やるときはやるみたいな。弓月は感情が乗ってるから面白い。この子は何かやってくれるという存在。あとは……しゃべり出すと止まらない。声が高い。早口で何言っているかわからない。身振り手振りが多い。お肌ピカピカ、ツヤツヤ。そうか、まだ20歳だものね」
岩谷の言葉通り、マリーゴールドの「背番号1」ビクトリア弓月はいつもはつらつとしている。背番号は自ら選んだものだ。
「なんでも一番になろうと、1番を取りました!」


