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「脳のスタミナ、めちゃくちゃ大事ですよ」井上尚弥がアフマダリエフ戦の前に語っていたこと「今回は12ラウンドをフルに戦うためのトレーニング」
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渋谷淳Jun Shibuya
photograph byTakuya Sugiyama
posted2025/09/27 17:03
井上尚弥は駆け引きと技術でアフマダリエフの心を折った
「全体が見えるように撮影してもらいます。大橋ジムってトレーナーや会長の見る位置がだいたい決まっているので、その対面から撮影してもらっています。そうすると大橋(秀行)会長と真吾さんが映りこむ。彼らのリアクションが分かるんです」
――えっ、それは大橋会長と真吾トレーナーのリアクションを知りたいということですか?
「はい。映像だと伝わらない細かいことがけっこうあるんです。だから目の前で見ている会長と真吾さんの反応と、映像の自分の動きとを照らし合わせて見るんです。彼らの表情でいい、悪いが分かる部分もある。細かいですけど大事なので」
「今回は脳のスタミナが大事」
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――フィジカルトレーニングはどのように組み立てていますか。
「自分がどういう動きをしたいか、八重樫(東)さんと相談しながらやってます。今回は12ラウンドをフルに戦う、動き続けるためのフィジカルトレーニングです。重いものを持つとかじゃなく、動き続けられる体を作るということです」
――スタミナとスピードに磨きをかける。
「スタミナっていろいろな種類があると思うんです。体力的なものだけじゃなく、今回は脳のスタミナが大事になってくると思う。疲れてきたときにより集中しながら、アフマダリエフのフィジカルの強さにも、細かいテクニックにも対応していかなくちゃいけない。脳のスタミナ、めちゃくちゃ大事ですよ」
――フィジカルという観点では当日体重をどう作るかも気になります。5月の試合はいかがでしたか。アメリカの試合でJBCのデータはありませんが。
「意識して少し軽めですね。その前の2戦が少し重いなというのを試合で感じたので、ちょっと軽めにリングインしました。そこは試し、試しです」
<前編から続く>
【続きを読む】サブスク「NumberPREMIER」内《試合後独占インタビュー》「12ラウンドをフルに戦う体を作るということ」井上尚弥が明かす“オンリーワン”の練習方法とは「脳のスタミナ、めちゃくちゃ大事です」【後編】で、こちらの記事の全文をお読みいただけます。
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