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甲子園の風BACK NUMBER
「先輩、何言ってんですか!」“学生コーチ”時代の沖縄尚学高監督・比嘉公也を木村昇吾が語る「僕は裸の王様。公也の言葉が気づかせてくれた」
text by

二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph byHideki Sugiyama
posted2025/09/26 17:02
甲子園を制してその指導法が話題になった沖縄尚学高の比嘉公也監督。大学時代に先輩だった木村昇吾氏が学生コーチの比嘉に直言されたこととは……?
2025年夏の甲子園、木村はテレビで沖縄尚学の優勝を見届けた。チームからは野球に対する真摯な姿勢を感じ取った。比嘉公也の教えが浸透しているのが、十分に伝わってきた。
今も比嘉公也の問いかけを胸に
2018年にクリケットの世界に飛び込んでからはや7年が過ぎた。日本代表としても活躍し、クリケット先進国のオーストラリアやスリランカなどにも武者修行に赴いて実力を磨いてきた。とはいえ目標に置いてきた世界最高峰とされる「インディアン・プレミアリーグ」(IPL)挑戦には近づくことができていない。そのため今年3月には、インドのチームに参加して将来のIPL入りを目指す若い選手のなかにまじって汗を流した。目標を見据えたうえで、近々再びインドに渡航するという。
クリケットでの挑戦を続けることができているのも周囲の、家族の支えのおかげ。比嘉公也を思い起こすと、あのときの彼の問いかけが聞こえてくる。
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先輩、周りがきちんと見えていますか?
背筋をピンと伸ばす、45歳の木村昇吾がそこにはいた。
〈全2回の2回目/はじめから読む〉

