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ボクシングPRESSBACK NUMBER
「モンスターに期待したスリルはなかったが…」難敵撃破の井上尚弥…英国敏腕記者の“リアル評”は? 勝負を決めた「あるパンチ」の正体
text by

一野洋Hiroshi Ichino
photograph byTakuya Sugiyama
posted2025/09/18 06:02
終わってみれば“難敵”アフマダリエフを危なげなく退けた井上尚弥。「ボクシング大国」イギリスの記者は熱戦の様子をどうみたのか
試合後、スポーティングニュースイギリス版でシニア・コンテンツプロデューサーを務めるドム・ファレル氏はこう評している。
「今回の試合はファンが“モンスター”に期待していたような総力戦のスリルではなかった。しかし純粋にボクシング的な観点から見れば、むしろ今回のイノウエはより優れたパフォーマンスであり、ライバルたちからため息を引き出すものだ」
まるで「別人」だった井上尚弥
直近4試合のうちの2戦で、井上は序盤にダウンを喫していた。
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守備に隙を見せた姿に、ファンの中には「衰え」を口にする声すらあった。しかしこの夜、井上はまるで別人だった。ファレル氏も次のように語る。
「井上はルイス・ネリやラモン・カルデナス戦で開けていたディフェンスを引き締め、マスタースキルを披露した」
本人も「今日は“我慢”がテーマだった」と語っていた。
挑発にも打ち合いにも応じず、冷静にポイントを重ねた。観客は派手な打撃戦ではなく、判定でも“魅せる”ボクシングに拍手を送った。
試合を決定づけたのは――序盤から放たれた井上の「あるパンチ」だった。
<次回へつづく>

