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「モンスターに期待したスリルはなかったが…」難敵撃破の井上尚弥…英国敏腕記者の“リアル評”は? 勝負を決めた「あるパンチ」の正体

posted2025/09/18 06:02

 
「モンスターに期待したスリルはなかったが…」難敵撃破の井上尚弥…英国敏腕記者の“リアル評”は? 勝負を決めた「あるパンチ」の正体<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

終わってみれば“難敵”アフマダリエフを危なげなく退けた井上尚弥。「ボクシング大国」イギリスの記者は熱戦の様子をどうみたのか

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一野洋

一野洋Hiroshi Ichino

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Takuya Sugiyama

 9月14日、世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥が、ムロジョン・アフマダリエフに3-0の判定勝利を収めた。「過去最強の挑戦者」と言われたアフマダリエフとの一戦を「ボクシングの本場」イギリスの記者はどう見たのか。大国での“リアル評”を聞いた。《NumberWebレポート全2回の1回目/つづきを読む》

 2025年9月14日、名古屋のIGアリーナで行われた井上尚弥対ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)の一戦。

 26度目の世界戦に臨んだ“モンスター”は、キャリア最強とも目されたアフマダリエフを相手に12ラウンドを戦い抜き、判定勝ちで4団体統一スーパーバンタム級王座を防衛した。

難敵撃破…KOならずも示した「進化」

 KO決着でこそなかったが、その内容はむしろ井上の「進化」を示すものだった。

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 そして、国内開催にもかかわらず、イギリスやアメリカのメディアが「マスタークラス」として大きく報じたことは、井上がすでに“世界共通のスター”であることを証明した。

【次ページ】 まるで「別人」だった井上尚弥

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#ムロジョン・アフマダリエフ

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