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「股、開けー!」「汚いの出すな」全女で“本当にあった”下品なヤジ…人気アイドルレスラーだったジャンボ堀の証言「控室をのぞかれることもありました」
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伊藤雅奈子Kanako Ito
photograph byL)Shiro Miyake、R)東京スポーツ新聞社
posted2025/10/03 11:01
全女の女子プロレスラーとして活躍したジャンボ堀さんのインタビュー(第2回)
2階から人が落ちてきたことも…花道の大混乱
堀 水着がペラペラだからね、場外乱闘がほんっとに大変で! バーンッて投げられると、(男性客の)手が伸びてくるから、セコンドがその客を殴ったら、(別のセコンドが)「違います。隣です」って(笑)。遅いよ、もう殴っちゃったよ、みたいな。2階から人が落ちてきたこともあったからね。大阪府立(体育会館第1競技場/現、エディオンアリーナ大阪)のテレビ撮りの日に。
――大阪のファンが過激だったのは、有名ですよね。
堀 花道が歩けないぐらい寄ってきちゃうから、ガードマンを雇ったんだけど、そのガードマンごと将棋倒しになったことがありました。ミミさんのタイトルマッチを控えていたんで、その前の試合だった私はすぐセコンドにつかなきゃいけないから、水着を脱いで、パンツだけ穿いて、ブラジャーを着けるの忘れちゃって、上下スウェットを着たんだよね。そしたら、将棋倒しになって、「やばい!」って思ったときにはズボンとかをずらされて、なんとかパンツだけは押さえて、「誰か助けてー!」みたいな。下敷きになった瞬間に、いろんなところから手が伸びてきて、どんどんめくれちゃった。
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――当時の映像を観ると、これから闘う選手もセコンドもガチギレしているシーンが散見されますし、雑誌のインタビューでは選手たちが切実に「おさわり禁止」を訴えているんですよ。
堀 控室をのぞかれることもありましたよ。
――そのシーンを目撃したら、どうするんですか?
堀 先輩から「(犯人を)捕まえてこい!」と指示されて、捕まえる。そいつを控室に入れて、「そんなに見たいか?」ってその場でスクワットさせたり、「見ててやるから、ここで腹筋しろ」とか(笑)。
クラッシュ人気で、客層はガラッと変化した
――ネタが尽きませんね(笑)。
堀 でも、クラッシュの人気が出はじめてからは、会場のお客さんが女子中高生ばかりになったから、男性ファンが来づらい雰囲気になってしまって、仲いい男友達も「あのなかには入れないでしょ」って近寄らなくなっちゃった。
――観客を数えられるほど低迷した時期も、2階席までパンパンに入った時期も現場で体験できたのは貴重ですね。そのころでしょうか、堀さんのヌード写真集が世に出たのは。
堀 あれねー。だまされたやつね。

