格闘技PRESSBACK NUMBER

「上だけ脱いでみようか」21歳でヌード写真集を“出版させられた”アイドルレスラーの告白…ジャンボ堀に全女関係者が放った“衝撃の言い訳”とは?

posted2025/10/03 11:02

 
「上だけ脱いでみようか」21歳でヌード写真集を“出版させられた”アイドルレスラーの告白…ジャンボ堀に全女関係者が放った“衝撃の言い訳”とは?<Number Web> photograph by L)AFLO、R)Shiro Miyake

全女の女子プロレスラーとして活躍したジャンボ堀さんのインタビュー(第3回)

text by

伊藤雅奈子

伊藤雅奈子Kanako Ito

PROFILE

photograph by

L)AFLO、R)Shiro Miyake

全日本女子プロレスのレスラーとしてハリウッド映画に出演、「ダイナマイト・ギャルズ」でも活躍したジャンボ堀さん(63歳)。ヌード写真集出版、過激ファンとの一触即発……激動の全女時代や、引退後の今について聞いた。《NumberWebインタビュー全4回の3回目/第4回に続く

◆◆◆

クラッシュ・ギャルズ(長与千種、ライオネス飛鳥)と極悪同盟(ダンプ松本、クレーン・ユウ、ブル中野)が女子プロ人気の導火線に火をつけた1984年、ジャンボ堀が“脱いだ”。事前契約と異なり、バストトップを出さざるを得ない状況に追いこまれたあげく、ギャラは0円。全日本女子プロレス興業(以下、全女)と堀のあいだで、いったい何が起こっていたのか。

 大会ポスターがあるじゃないですか。あれを見て、カメラマンのマイク岡田さんが「この子を撮りたい!」って会社にオファーしてくださったのが、最初ですね。19歳だったかな。会社から、「話がある。何が食べたい?」って聞かれて、ずっとあこがれてた「六本木の瀬里奈(高級料理店)で肉を食べたいです!」って言ったら、連れていってもらえて。

ADVERTISEMENT

――そこで、写真集のオファーが来ていると聞かされたんですね。

 そうです。「裸とかないよね~」なんてふざけて言ってたら、「あるわけないだろ。誰がおまえの裸なんか見たいんだ」って。あの席には、(松永高司)社長(当時)と俊ちゃん(当時の専務の松永俊国)がいたのかな。内容は「スポ根もんだ」と。細かいことがブワーッて書かれた契約書みたいなのを見せられて、「売れた部数の何%かをギャラとして渡します。そういう契約です」と説明されて、「わかりました」ってサインしたんですね。

――いまのところは、問題ないですね。

「上だけ脱いでみようか」約束と違っていた撮影内容

 撮影場所は、グアム。夕方に着いて、すぐにプールで撮影だったんだけど、用意されてたのはスケスケとか、隠れる面積がわずかな水着ばっかり。「なんでこんなの用意した?」っていう話はしたんだけど、とりあえず撮りましょうと。次の日は無人島のココス島で、「上だけ脱いでみようか」って言われたんですけど、聞いてた話と違うから、脱がず。ふて腐れた顔で寝そべったりしてたら、屋根も日陰もない孤島の炎天下だから、みんなが熱中症になってバッタバタ倒れちゃって。撮れないまま、(本島に)戻ったんですね。

――そのロケハンも雑ですね。

 いま思えば、ね。次の日は早朝からトレーニング風景を撮りますと。走るのかなぁって思ったら、「うしろ姿を撮るから、上(バストを覆っている布)を取って背中を向けて」って言われたんです。「いや、うしろ姿なのになんで(前部を)脱がなきゃいけないんですか?」「でも、(バストトップは)見えてないから」「見えてないなら、脱ぐ必要ありますか?」って。

――押し問答だ。

 「ほんとに背中だけだから」って言われたのに、横向きから(正面を)向かせようとしてるから、最後までダダこねて。で、初日からずっと、もう1台カメラが回されてたんですよ。

【次ページ】 “ヌード写真集契約”を、堀だけが知らされていなかった

1 2 3 NEXT
#ジャンボ堀
#ミミ萩原
#全日本女子プロレス
#大森ゆかり
#ダイナマイト・ギャルズ
#クラッシュ・ギャルズ
#ダンプ松本

プロレスの前後の記事

ページトップ