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「女子プロ界の榊原郁恵と熱愛!」人気絶頂のドカベンとの疑惑、19歳でハリウッド女優に…ジャンボ堀が明かす、全女に結婚を“ゴリ押し”された秘話 

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伊藤雅奈子

伊藤雅奈子Kanako Ito

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photograph byL)東京スポーツ新聞社、R)Shiro Miyake

posted2025/10/03 11:00

「女子プロ界の榊原郁恵と熱愛!」人気絶頂のドカベンとの疑惑、19歳でハリウッド女優に…ジャンボ堀が明かす、全女に結婚を“ゴリ押し”された秘話<Number Web> photograph by L)東京スポーツ新聞社、R)Shiro Miyake

ハリウッド映画にも出演した元女子プロレスラー・ジャンボ堀さんのインタビュー(第1回)

「ピストルで撃たれちゃうと思ってたんで(笑)」

――外国人のムービースター扱いですから、すべてが最上級ですね。

 なんですけど、だだっ広い部屋に1人なんて、17歳の子どもにとっては怖いに決まってるじゃないですか。アメリカだし、ピストルですぐ撃たれちゃうと思ってたんで(笑)、ミミさんにお願いして、一緒のツインルームに替えてもらった。すっごく怒られました、「せっかくのスイートなのに、なんであんたとツインにいなきゃいけないのよ」って。会うたびにいまでも謝ります、「あのときはすいませんでした。子どもだったんで」って。

――もったいない。

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 なんであそこまでスター扱いしてもらえたかっていうと、その少し前にピンク・レディーさんがアメリカに進出していたらしいんだけど、やや失敗しちゃったと。そのあとの映画、しかもMGMだったから、期待されてたんでしょうね。控室は、すごいでっかいキャンピングカーが1台用意されてるんですよ。食事はエキストラの人も食べられるキッチンカーで、5台くらい来てたかなぁ。いろんな種類があって、「何が食べたいですか? 言ってくれれば、持ってきますよ」って聞かれて。こっちはさ、お弁当に慣れてるから。

――全女の思考ですもんね。

 そう。でも、「ちょっと並んでみたい」って言って、エキストラの人たちと一緒に並んだんですけど。プロレスのシーンは倉庫みたいなところで撮影で、本物のリングがありました。エキストラの人がパンパンに入ってて、何がすごいってカメラマンがロボットなんですよ!

――人間じゃない!?

 そう! 80年代ですよ。あの時代で初めての試みだったらしく、全部ロボット。上から、どの角度からも撮れて、それにすごい驚いて。

人気絶頂のドカベンと「おまえら、つきあっちゃえ」

――スケールが規格外ですね。映画が日本上映されたあとでしょうか。南海ホークス(現、福岡ソフトバンクホークス)の好打者で、「ドカベン」の愛称で大人気だった香川伸行さん(14年没)とのロマンスもありましたよね。

 そうですね(笑)。20歳か21歳ごろかな。全女の試合が大阪であったとき、ゲストで来てたんですよ。南海ホークスって大阪(が本拠地)だから、地元ではすごい人気で、ホームランもバンバン打ってて、記録を伸ばしてたときに、「ファンです」みたいに来られて。俊マネージャー(当時は専務の松永俊国)が、「寿退社だ。おまえら、つきあっちゃえ」って言うわけ。

――えっ、全女には酒、たばこ、男性との交際を禁止する「3禁」がありましたよね?

 そうだよー。「3禁」って言っておきながら、だよ。

――全女の知名度が高まるチャンスだと踏んだんですかね。

 一発当ててくれたら、全女の名前が売れるからね。「おまえら2人はいいんだ。つきあっていいよ」って言われたんだけど、「(3禁があるのに)話が違くない? それに、ぜんぜんタイプじゃないんで」って返すと、「なんでだ? いいじゃないか」って結構ゴリ押しで。俊マネージャーは了承でしたね。

【次ページ】 「ドカベン、“女子プロ界の榊原郁恵”と熱愛!」

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