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「悪意のある編集になってる」『テラスハウス』炎上で亡くなる前に、木村花さんが相談していた“悲痛な悩み”「今、初めて言いました」母が明かす真実
posted2025/05/23 11:02

木村花さんが抱えていた“葛藤”を、母・響子さんが今打ち明ける
text by

伊藤雅奈子Kanako Ito
photograph by
L)木村響子さん提供、R)Takuya Sugiyama
元女子プロレスラーの木村花さん(享年22)が、みずからの人生にピリオドを打ったのは2020年5月23日。恋愛リアリティー作品「テラスハウス」シリーズに出演したことをきっかけにSNSでバッシングを浴び、誹謗中傷されたことが原因だ。その直前、花さんは母の響子さんに何を打ち明けていたのか。重い口を開いた――。
◆◆◆
祖母の誕生日会で母が感じた“花さんの異変”
木村響子さん(以下、木村) 私は、番組自体が心配だったんですよ。SNSもチェックしていたので、心配はしてたんですけど、もう20歳を過ぎた大人じゃないですか。花にはプロレスでがんばっているというプライドがあったと思うから、親が必要以上に口を出すと、そのプライドを傷つけるんじゃないかと、いろんな葛藤がありました。あと実は……、私も「テラスハウス」に出演する予定があったんですよ。
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――そうだったんですか?
木村 コロナで飛んじゃったんですけど。そのときに、「番組以外で話を進めちゃいけないから、あんまり会えない」というようなことを花が言ってきたので、あまり連絡を取らないようにしていました。差し入れでお弁当を届けにいったり、おばあちゃんのお誕生日会があったので、そこで久しぶりにみんなで集まったり、そういうことはありましたけど。
――お誕生日会では、異変を感じましたか。
木村 から元気かな、と感じましたね。元気風に見せてはいるけど、というか。お誕生日会が終わって、(花さんが住むマンションまで)送っていったときに、初めて「テラスハウス」の話になったんですね。守秘義務があったのに言ったっていうことは、相当しんどかったんだろうなって、いまになれば思う。私のほうから切りだして。「ああいう番組はきっと編集されるのに、信じ込んでしまう人(視聴者)が一定数いるんだね」っていうようなことを。
――それに対して、花さんは?