濃度・オブ・ザ・リングBACK NUMBER
「ベルトグラビアをやりたい」宣言で対戦相手は激怒…スターダム・姫ゆりあが明かした“野望”「親近感がある」白川未奈に憧れた新人女子レスラー
posted2025/09/09 11:04
今年1月にデビューしたスターダムの新人女子レスラー・姫ゆりあ
text by

橋本宗洋Norihiro Hashimoto
photograph by
Norihiro Hashimoto
「可愛い洋服とかセクシーな水着を着るのって楽しいじゃないですか。それに写真を撮ってもらうのも好きなんです」
今年1月にデビューしたスターダムの新人レスラー、姫ゆりあはグラビアタレントだった。今でもグラビアをやりたいし雑誌の表紙を飾るのが夢の一つだという。
ただ、デビューする際に“グラビアタレントの○○がプロレスラーに!”といった形でのアピールはしなかった。スターダムに入門する時にグラビアタレントとしては引退を発表し、リングネームも芸名(本名)とは違うものにした。SNSのアカウントも引き継がず、新しいものにしている。
ADVERTISEMENT
「隠そうとしたわけじゃないんですけど、プロレスを芸能活動の踏み台にしていると思われたくなかったんです」
モデルになりたくて、高校卒業後にオーディションに応募しまくった。事務所に所属しないままだ。その中で企画のファイナリストに選ばれたのが『ミスヤングチャンピオン』のグラビア。水着の仕事もやってみたら楽しかった。
プロレスファンの両親に反対された
地元の栃木県宇都宮市から東京に通いながら仕事をしている時、初めて会場でプロレスを見た。ドラゴンゲートの大会だ。選手たちの卓越した身体能力と空中殺法に惹かれたという。「私もリングでキラキラしたい」、最初はそう思った。
だが女子プロレスを見るうちに“キラキラ”よりも“バチバチ”に憧れるようになった。スターダムでの木村花とジュリアの抗争を見たのだ。2人の闘いは喧嘩腰というより、喧嘩そのものだった。業務委託していた芸能事務所のツテである女子プロレス団体を紹介されたが、そこはエンタメ色が強かった。入りたいのはスターダムだった。
プロレスだけでなくRIZIN、K-1など格闘技も好きで「護身のために」とキックボクシングを習っていた。アマチュアで2試合経験し、“1分間格闘技”BreakingDownのオーディションを受けたこともある。
だがプロレスラーになりたいと言うと、親に反対された。親もプロレスファンだったのだが、だからこそ反対されたのだ。
「私はダンスを習ったりキックボクシングのジムに行ったり、興味を持ったらすぐにやりたくなる性格なんです。でも親が言うにはプロレスは自分がケガをするだけじゃなく相手にケガをさせてしまうこともあるし、命に関わることもある。人の命を預かるんだから、興味本位で“やりたいからやる”じゃ済まない仕事なんだよって止められました」


