大谷翔平の名言
160km出すよりも日本一になって岩手の方々に喜んで欲しかった。
大谷翔平(高校野球)
2012年、岩手県大会決勝。盛岡大附戦に臨んだ花巻東のエース大谷は、まさかの5失点を喫し、高校野球生活に別れを告げた。かねてから逸材として期待されていた大谷だが、決して順風満帆の3年間を過ごしてきたわけではない。2年夏前には左股関節の負傷で投球練習を禁止、走り込みに専念。トレーニングと食事改善に取り組んだことでその体躯を手に入れたが、センバツ大会では制球が安定せず、王者・大阪桐蔭に苦渋を嘗めていた。全てを懸けて臨んだ夏、準決勝で160kmを記録したことでメディアの注目度は一層高まったが、大舞台に立つことができなかった。それでも大谷は試合後、自らの力を甲子園で証明できなかったことよりも、生まれ育った故郷への思いを口にした。偉大な先輩・菊池雄星でさえも成し遂げられなかった、東北に、岩手に優勝旗を――。それこそが前人未到の領域へと向かう原動力だったのだろう。
Number809・810号(2012/08/03)
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