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「0対7からたった1イニングで…」甲子園“歴史的大逆転”の主役・川上憲伸に聞いた〈7イニング制導入〉どう思う?「あの試合ならコールド負け」でも… 

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小西斗真

小西斗真Toma Konishi

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photograph bySANKEI SHIMBUN

posted2025/08/02 19:00

「0対7からたった1イニングで…」甲子園“歴史的大逆転”の主役・川上憲伸に聞いた〈7イニング制導入〉どう思う?「あの試合ならコールド負け」でも…<Number Web> photograph by SANKEI SHIMBUN

徳島商のエースとして登板する川上憲伸

 発想が豊かな川上さんは、日頃から野球の未来像を大きなスケールで思い描いていた。

「たとえばサッカーでもラグビーやバスケットでも、コートの大きさや人数を変えてやるじゃないですか。野球界だって、全体でいろんなこと、え、そんな野球もあるの?という方向にいくのもいいと思うんです。フェアゾーンを90度じゃなく75度でやるとか、ファウル3回でアウトとか、思いもよらぬやり方が広がるかもしれない」

「6人制」野球もあり? 柔軟な発想で

 部員数や競技人口の低下に歯止めがかからなければ、6人制の野球もありなのでは…。

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「暑さ対策だけなら、京セラドームを使うとか他の方法もあります。イニングが短くなれば、打順の意味も変わるし、活躍する人も変わる。健康面で始まった話が、いつの間にか野球の戦術が変わる、それをうまく利用したチームが勝つみたいになってしまうのなら、また話は変わりますよね」

 8回から大逆転した青春の思い出を持ちながら、川上さんは「野球は9回!」というコチコチの先入観は持っていない。やるのは選手。だけど選手を守るのは大人の使命。確実に言えるのは、100年を超す歴史をもつ大会が、何らかの方法で必ず曲がらなければならない曲がり角にさしかかっているということだ。

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