酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
村山実、江夏豊にJFK…阪神ベストナインは投手も難しい「なんで俺がいないねん、おーん」と岡田彰布に言われそうだが…サトテルを入れたワケ
text by

広尾晃Kou Hiroo
photograph byTakuya Sugiyama
posted2025/08/02 11:04
本塁打王争いを独走する佐藤輝明。昭和と平成以降から“阪神ベストナイン”を作るとしたら?
JFK、そして今やMLBセーブ王間近のスアレスも
〈主要な救援投手〉 ※セーブ数順
藤川球児(1999~2012)→カブス、レンジャーズ、高知→(16~20)
60勝38敗243S163H 935.1回1220振 率2.08
山本和行(1972~88)
116勝106敗130S 1817.2回1252振 率3.66
R.ドリス(2016~19)(25~)
13勝18敗96S28H 206回227振 率2.49
岩崎優(2014~)
35勝42敗89S149H 694.1回648振 率2.80
呉昇桓(2014~15)
4勝7敗80S12H 136回147振 率2.25
中西清起(1984~96)
63勝74敗75S 986.2回633振 率4.21
R.スアレス(2020-21)
4勝2敗67S8H 114.2回108振 率1.65
田村勤(1991~2000)→オリックス
13勝11敗54S 238回245振 率2.72
久保田智之(2003~14)
41勝34敗47S117H 612回612振 率3.16
J.ウィリアムス(2003~09)
16勝17敗47S141H 371.2回418振 率2.20
現監督の藤川は243S163H、ジェフ・ウィリアムス、久保田智之と勝利の方程式「JFK」を組んだときは中継ぎだったが、その後絶対的なクローザーになった。セーブ数3位のドリスが先ごろ阪神に復帰した。また、わずか2年の在籍で67Sを荒稼ぎしたスアレスは、今やパドレスの絶対的な守護神になり、MLBでのセーブ王に近づいている。
「昭和」「平成以降」で2つのベストナインを
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さて、この顔ぶれでベストナインを作る。ただ、90年近い歴史のある阪神のベストナインを1つだけ作るのは至難の業だ。
MLBではベストナインをファースト、セカンドチームと2つ作ることがあるが――同様に、2つ作らせていただきたい。ざっくりと活躍した時期で「昭和中心」「平成以降」とする。
【昭和中心】
これは悩ましい。三塁に掛布を置くとして、バースは一塁だけ。藤村は内野すべて守ったことがあるから二塁。岡田は……「なんで俺がいないねん、おかしいんちゃうか? おーん」と言われそうだが、藤田平ともども断腸の思いで外させていただいた。
外野は佐野、真弓、金田。スピード感はある。先発は長嶋茂雄の最大のライバル村山実でいきたい。
〈打順〉
1(中)真弓明信
2(遊)吉田義男
3(三)掛布雅之
4(一)R.バース
5(二)藤村冨美男
6(捕)田淵幸一
7(右)金田正泰
8(左)佐野仙好
〈投手陣〉
(先)村山実
(先)小山正明
(先)若林忠志
(救)山本和行
(救)江夏豊
大投手の時代を象徴する3先発に、救援投手が分化した時期の屈指の抑え2人。もちろん江夏は先発での起用も考えられる。


