「じつは久保建英在籍ソシエダとは…」ヤスダグループの“評判ガタ落ち”バルサ遠征騒動は茶番「株を上げたのは楽天だ」スペイン人記者ズバリ 

　日本ツアー中、チームと共に横浜に滞在していた会長は、報道陣からの質問に以下のように答えた。

「バルセロナのことについては、なにひとつ知らない。彼らのアジアツアーは、韓国の会社がオーガナイズしていたと聞いている。それについて、私から言うことは何もない。我々はヤスダと共に日本ツアーをして、問題は一切なかった。今後も、日本でツアーを何度もやりたいと思っているくらいだ。彼らの仕事ぶりには、すっかり満足しているよ」

　つまり、ソシエダはヤスダと良い関係を築いているようだ。少なくとも、バスク地方では、今のところ、同社の評判は高く保たれている。

©Takuya Sugiyama

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　7月4日、ソシエダは次のような声明を発表した。今後、チームのシャツの胸からヤスダのロゴがなくなるが、同社と新たに5年間のパートナーシップ契約を結んだと。2023年に締結された旧契約には、2年間＋1年ごとの更新オプションが付帯されていたが、それを無効にして、5年間の新契約にサインしたわけだ。新しい契約では、日本での選手育成や教育にフォーカスし、シャツの胸からスポンサーの名前がなくなる代わりに、より戦略的な計画を執行することになるという。

イニエスタの会社から変更…韓国企業にも疑念が

　今回のアジアツアーを取り仕切っていた韓国のD-Drive社も、疑念の目を向けられている。前編でも記したように、これまではアンドレス・イニエスタが保有するイベント会社『NSN（Never Say Never）』がツアーを任されていたが、バルセロナはこの度、D-Drive社に変更した。クラブはその理由を、財務的により魅力的なオファーだったこと、そして同社の革新的なプロフィールにあると明かした。

　ただし情報筋によると、実際はD-Drive社に所属するアルベルト・ルケと、バルセロナの上級幹部の密接な関係が最大の要因だったはずだという。同社は過去に、スペイン・サッカー連盟と業務提携を結んだこともある。それは女子W杯を制した選手の唇にキスをして失脚したルイス・ルビアレスが、会長を務めている頃だ。ルビアレスはルケを同連盟のスポーツディレクターに指名している。

　D-Drive社は一貫して、被害に遭った側との立場を貫き、ヤスダが取った行動は、故意の詐欺だと主張しているが、今のところ、真実は明かされていない。

“疑わしい組織”という厳しい論調が

　スペインのメディアでは、D-Drive社もヤスダも、疑わしい組織だと捉えられている。

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