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阪神独走…なのに中日だけが7勝5敗の“珍現象”「クインテット分断作戦」成功の井上一樹監督「俺は苦手意識ないよ」と豪語する猛虎封じのキモ 

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小西斗真

小西斗真Toma Konishi

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posted2025/07/25 11:05

阪神独走…なのに中日だけが7勝5敗の“珍現象”「クインテット分断作戦」成功の井上一樹監督「俺は苦手意識ないよ」と豪語する猛虎封じのキモ<Number Web> photograph by SANKEI SHIMBUN

5球団の中で唯一、阪神に勝ち越して前半戦を折り返した中日。後半戦の台風の目となるか?

肝は“クインテッド”の分断

 最も怖い佐藤にしても、3本塁打は許しているが6打点はやはり最少に封じ込めている。5人の中で唯一打たれているのが中野(.318)だが、得点をカード別最少の6にとどめている。やはり1(近本)、3(森下)を抑えることで、クインテットの分断に成功している証だろう。

「もちろん対策は常に練っていますし、研究もしています。ですが必ずその成果が出るほど簡単ではありません。ましてや阪神の中心打者は技術も経験もリーグ屈指。それなりに抑えられてはいますが、後半戦も気を引き締めていかないといけません」

 中日のある分析スタッフはこんな言葉で慢心を戒めた。

狙う13年ぶりのCS出場

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 阪神があまりに強いがゆえに7勝5敗が注目されてはいるが、シーズンはここからが勝負だ。雨天中止が3試合あり、阪神から見て最も多くの対戦(13試合)を残している。喉元に刺さった小骨を、そのままにしておくわけにはいかないはずだ。

 リーグ優勝は圧倒的優位に立っているとはいえ、クインテットにすれば個人タイトルも手に入れたい。鍵を握るのが中日戦となりそうだ。そして中日にとっても5年ぶりのAクラス、そして13年ぶりのCS出場に向けて、3位・巨人とは2ゲーム差。阪神に食い下がることは、トンネル脱出のためには欠かせない。

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