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「江夏豊と厄介者同士」の電撃トレード…江本孟紀が明かす南海→阪神移籍ウラ事情「野村克也さんに“面倒くさいヤツだな”と疎まれた」
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江本孟紀Takenori Emoto
photograph bySankei Shimbun
posted2025/07/20 11:00
2010年の江本孟紀と野村克也。南海時代の“電撃トレード通告”の真相とは
いま思えば、私は南海の関係者から聞いていた野村さんに関する話を漏らすことなく野村さん本人に伝えてしまった。「江本はこんなことまで知っているのか」と内心驚いたのと同時に、「面倒くさいヤツだな」と疎まれてしまったとしても不思議な話ではない。野村さんが「旅に出ろ」と言ったのは、「もうここにはお前さんの居場所はないぞ」という意趣返しだったことが、私の想像だが、時間がたつにつれてわかってきた。
私と江夏は「厄介者同士の交換トレード」だった
当時のトレードは、いまのように戦力補強をするのではなくて、「厄介払いをする」という意味合いのほうが強かった。江夏も監督の吉田義男さんから距離を置かれ、扱いに困った末のトレードだった。
つまり、私と江夏は「厄介者同士の交換トレード」となったのである。〈つづく〉
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