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大谷翔平と山本由伸を夏休み観戦するなら…「QRチケットはネット通信必須」「LA市内ショップが穴場」じつは知らないドジャースタジアム豆知識
posted2025/07/10 17:00
大谷翔平の二刀流復活で熱気がさらに漂うドジャースタジアム。筆者が観戦して感じたこととは
text by

広尾晃Kou Hiroo
photograph by
Meg Oliphant/Getty Images
1997年以来、28年ぶりにロサンゼルスでMLBを現地観戦することができた。
当時は流通業界に勤めており、カリフォルニア州のスーパーマーケットを見て回ったのだが、その際にドジャースタジアムで野茂英雄の試合を見たのだった。その時もたくさんお客が入っていたが、今はその比ではない。97年の平均観客動員は4万982人、MLB5位の入りだったが、今は5万646人、ダントツの1位だけでなく、世界を見渡してもこんなに入っているプロ野球チームは存在しない。
筆者は毎年70試合ほどプロ野球を観戦しているが、同じ感覚で試合を見て――夏休みに大谷翔平や山本由伸らが在籍するドジャース観戦を考えている方々に向けて――2025年6月時点の球場情報と、日米の野球観戦の違いをあらためて紹介したい。
紙チケットはほぼ存在せずQRで…スマホ通信が必須
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【チケット購入】
NPBでも、オールスター戦や日本シリーズ、楽天、日本ハム、ソフトバンクなどは電子チケットになりつつあるが、ドジャースを含めてMLBでは紙のチケットはほぼ存在しない。この点はNPBより徹底している。
「MLB Ballpark」というアプリをダウンロードして、ここから購入するのが基本だ。クレジットカード決済のみ。チケットが買えたら、QRコードが発行される。これをゲートでかざして通るわけだ。
このあたりNPBにもそういう球団があるが、NPBの場合、スクリーンショットを撮って画像で提示するのもありだが、ドジャースの場合、これができない。QRコードの左右に小さなボールのマークがあって、それが絶えず動いていないと感知しない。静止画像ではだめなのだ。つまりスマホがネットにつながって、アクティブであることが前提になる。
私の隣では、スマホのネットがつながっていないおじさんがいて、連れのおじさんにチケットを2人分出してもらって通過していた。ツアーでは添乗員がまとめて通すこともあるようだ。
NPBなら巨人戦でも最上段の席なら3000円くらいで買うことができる。ドジャースでも一番安ければ3000円程度で購入できることになっているものの、ダイナミックプライシングで価格はどんどん変動するから、日本円で最低1万円は覚悟しないといけない。高い方は20万円を超すこともある。
球場内は階層表示がない…席種を覚える必要が
【席種】
電子チケットには以下、3つの表示があった。

