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「シカゴ・ブルズは悪い環境ではない」24歳河村勇輝、NBA2年目どこへ?「カワムラが生き残るには…」米関係者が強調した“必要なアピール”
posted2025/07/06 11:02

メンフィス・グリズリーズからクオリファイングオファーを提示されず、制限なし完全フリーエージェントFAとなっていた河村勇輝
text by

杉浦大介Daisuke Sugiura
photograph by
Cole Burston/Getty Images
河村勇輝のアメリカ挑戦2年目は、ラスベガスでスタートする。
7月3日、NBAの名門シカゴ・ブルズは10日から開幕するサマーリーグのロースターを発表。14人のメンバーに河村も含まれ、“砂漠の不夜城”と呼ばれるラスベガスで開催される真夏のビッグイベントへの初出場が決まった。

ロースターには昨年度ドラフト1巡目全体11位指名のマタス・ブゼリス、今年度のドラフト1巡目12位で指名を受けたフランス人のノア・エセングらが名を連ねるが、そんな中でも河村は話題の中心になるはず。発表直後、スポーツ・イラストレイテッド誌の電子版もさっそく記事を発信していた。
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「最も多くのフォロワーを持つ名前は元メンフィス・グリズリーズのファン・フェイバリット(人気者)、カワムラだろう。サマーリーグでも大注目を集めるに違いない」
電光石火のマジカルパス
2024-25シーズン、グリズリーズの2ウェイ契約選手としてプレーした河村は、ルーキーながらGリーグで平均12.7得点、8.4アシストの好成績をマーク。スピーディかつ華やかなパスワークは評判になり、スーパースターのジャ・モラントと親しくなったことでも話題を呼んだ。米国内で長年活動し、マーケットを熟知したある代理人によると、今回のサマーリーグでも河村はブルズの中心的な役割を得ることが予想されているという。
「カワムラは昨季の2ウェイ契約選手であり、NBAとGリーグでも実績がある。ラスベガスでも主力として使われるはずだ」
実力的にもこのレベルでは活躍できることがすでに証明され、とにかく攻撃的なサマーリーグの舞台に河村のプレースタイルはフィットしそう。ここでも電光石火のマジカルパスを連発し、ファンを沸かせる姿が容易に想像できる。