将棋PRESSBACK NUMBER

「に、22歳でタイトル30期…」七冠・藤井聡太の“異次元ペース”に観る将マンガ家が騒然「母になった福間香奈“女流六冠”もスゴすぎる」

posted2025/07/03 06:00

 
「に、22歳でタイトル30期…」七冠・藤井聡太の“異次元ペース”に観る将マンガ家が騒然「母になった福間香奈“女流六冠”もスゴすぎる」<Number Web> photograph by 日本将棋連盟/Junsei Chida

6月の将棋ハイライト。イラストは関連記事からもご覧になれます!

text by

千田純生

千田純生JUNSEI CHIDA

PROFILE

photograph by

日本将棋連盟/Junsei Chida

 タイトル戦の決着に歴史的な人事、そして棋士たちの人生の節目……初夏の将棋界も、たくさんの物語が同時進行で紡がれていきました。6月の将棋界で起きた様々なドラマを、夫婦ともども将棋好きマンガ家・千田純生先生のイラストとともにお届けします。

1)藤井棋聖&伊藤叡王、22歳のタイトル防衛

 杉本和陽六段を挑戦者に迎えた棋聖戦で、22歳の藤井聡太棋聖が3連勝で見事に防衛し、6連覇を果たしました。スポンサーからの特別賞を含む賞金が「5000万円」というトピックが目立った一方で……。

「藤井七冠、これでタイトル通算期数、もう30ですよ……」

ADVERTISEMENT

 編集担当さんが感嘆の声を上げるのも、よく分かります。

〈藤井七冠、八大タイトルの通算獲得期数〉
竜王:4期、名人:3期、棋聖:6期、王位:5期、叡王:3期、王座:2期、棋王:3期、王将:4期(
※棋聖、王位は永世資格保持)

〈通算タイトル獲得期数〉※段位、称号は省略。カッコ内はタイトル戦登場回数
1位:羽生善治 99期(138回)
2位:大山康晴 80期(112回)
3位:中原誠 64期(91回)
4位:渡辺明 31期(44回)
5位:藤井聡太 30期(31回)

 7月19日に23歳となる藤井七冠ですが……なんという異次元のハイスピードで駆け上がっているのだと、偉大さを再び認識します。

「ただこれを見ると、現代で今なおトップクラスの羽生善治九段と渡辺明九段も、不世出の大棋士であることを改めて感じる部分でもありますよね」(編集担当さん)

 一方で叡王戦では伊藤匠叡王が初のタイトル防衛に成功しました。

 斎藤慎太郎八段を挑戦者に迎えた五番勝負は、3勝2敗とフルセットとなった大熱戦でした。22歳の伊藤叡王にとって、通算2期目となるタイトル。2002年生まれの2人が八大タイトルを分け合う一方で、振り飛車を駆使して絶対王者に挑んだ杉本六段、久々のタイトル獲得を目指した斎藤八段の粘り腰にも感銘を受けました……ぜひまたトップオブトップの舞台で、2人の力を見たいです。

2)A級順位戦開幕、王座戦挑決は羽生vs伊藤

 6月、いよいよA級順位戦が開幕しました。

【次ページ】 王座戦は藤井-羽生か、藤井-伊藤か?(イラスト有)

1 2 3 NEXT
#藤井聡太
#伊藤匠
#杉本和陽
#斎藤慎太郎
#永瀬拓矢
#佐々木勇気
#福間香奈
#清水市代
#羽生善治

ゲームの前後の記事

ページトップ