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佐々木朗希とドジャースは“コミュニケーション不足”なのか?「ロウキに限った話ではないが…」負傷者リスト入り後にロバーツ監督が漏らした言葉

posted2025/06/25 17:03

 
佐々木朗希とドジャースは“コミュニケーション不足”なのか?「ロウキに限った話ではないが…」負傷者リスト入り後にロバーツ監督が漏らした言葉<Number Web> photograph by Getty Images

怪我の状態が心配されるドジャースの佐々木朗希(23歳)

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NumberWeb編集部

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一部報道では8月中の復帰も噂されているものの、今季のプレーについて依然として不透明な状態が続くドジャースの佐々木朗希投手(23歳)。デーブ・ロバーツ監督の言葉からは、怪我の状態以上に気になる“ある問題”が浮かび上がってきた――。現地で取材を続ける笹田幸嗣氏の記事より、ダイジェスト版をお届けする。

◆◆◆

 衝撃の発言は6月15日のことだった。デーブ・ロバーツ監督は、報道陣から佐々木朗希の今季は終了なのかと問われると、こう答えた。

「そう考えるのが現実的だと思う。彼は新しい環境に来て、しかも先発投手としてビルドアップすることが必要だ。健康面を考慮すると長期的には不透明なことが多い。期待はしているが、彼がいないという前提でプランを組むのが妥当だと思う」

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 6月にして早くも今季絶望を覚悟する指揮官。その表情は苦渋に満ちていた。

ロバーツ監督「ロウキに限った話ではないが…」

 また指揮官は佐々木の状態について、「痛みというより、張りや違和感、力が入りづらいといった類のもので、痛みとは少し違う印象だ。そこは本人でないと分からない部分も多い」と語った。

 負傷者リスト入り後、ロバーツ監督は佐々木との関係性についてこんな言葉を漏らしている。

「彼は本当に競争心が強い選手で、『チームの力になりたい』と強く思っていた。投手陣が疲弊していることも理解していて、自分のコンディションは、なんとかコントロールできると感じていたようだ。でも実際には、パフォーマンスの安定性が欠けてきて、球速の落ち込みも見られるようになった。それをきっかけに、ようやく、彼自身が我々に症状を伝えてくれた」

 さらに監督は続けた。「このことは朗希に限った話ではないが、多くの選手が自分の体調や状態をこちらに伝えてくれないことがある。だが、コミュニケーションは一方通行ではなく、双方向であるべきだ。選手が何も言わなければ、我々としては状況を知ることができない」

 佐々木が自分を表現することが上手でないのか、それともコミュニケーション能力が不足しているのか。現状ではそれさえもわからない。ロバーツ監督の佐々木コメントも煮え切らない、曖昧な表現が多いと感じてしまうのは、やはりコミュニケーションが充分ではないからではないだろうか。

 そして指揮官はこんなことも付け加えた。「2年前にWBCで見た時の方が、もう少し体つきがしっかりしていたように感じる」

「世界一の投手になれるポテンシャルは間違いなくある」という評価は今も変わらない佐々木だが、ドジャースと彼は、この状況からどのように前進していくのか。

<続く>

この文章の本編は、以下のリンクからお読みいただけます。

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