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ボクシングPRESSBACK NUMBER
中谷潤人27歳は“あの井上尚弥”に勝てるのか?「井上の左がカウンターで…」両者と拳を交えた黒田雅之が予想「“井上がダウンした左”は中谷も得意」
text by

森合正範Masanori Moriai
photograph byTakuya Sugiyama
posted2025/06/12 11:31
西田凌佑に勝利した中谷潤人。期待の集まるメガマッチ「井上vs中谷」を黒田雅之氏が解説する(第2回)
「例えば、井上選手がダウンしたオーバーハンドの左フックは中谷選手が得意ですし。逆に中谷選手は中間距離からやや近いときに、左フックなんかをもらう。井上選手の得意の左フックがカウンターで入ることも考えられます」
――中谷選手はどの距離でも闘えますが、あえていえば、中間距離からやや近い位置で被弾することがある、と。
「そう思います。中谷選手は打ち気ですごく気が強いんで、以前も時々被弾していましたよね。それこそ井上選手のパヤノ戦や(ルイス・)ネリ戦のノーモーションの右ストレートなんかも入る気がしちゃいますし。本当にお互いの得意パンチがそのままKOパンチになりそうな……」
「ただ、やっぱり大前提として…」
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スーパーバンタム級4団体統一王者の井上は9月にWBA暫定王者のムロジョン・アフマダリエフとの対戦を予定。アフマダリエフはリオデジャネイロ五輪の銅メダリストで、プロでは15戦14勝11KOの強敵だ。
――頭の中で考えているだけでも、楽しみが尽きませんね。
「本当にどうなるんだろう……。想像するだけで楽しいですね。ただ、やっぱり大前提として、二人ともそこにたどり着いてほしい。本当に何があるかわからないスポーツなんで。井上選手の次の相手のアフマダリエフは強いですし、中谷選手はスーパーバンタム級でどういう動きをするのか、まだ未知数な部分がありますから」
――階級を上げれば、相手の耐久力やパワーも変わってきます。
「減量苦から解き放たれて、もっといい動きをするのか。逆に試される部分も出てくるのか。それは本当にやってみないとわからない。二人の対決まで、僕たちファンは、楽しみとしか言いようがないですね」
《インタビュー前編も公開中です》


