- #1
- #2
ボクシングPRESSBACK NUMBER
「ニシダは危険だ」中谷潤人は“西田凌佑”をどう攻略するのか…名参謀ルディが警戒する“見た目以上の強さ”とは?「ジュントは12Rも想定している」
posted2025/06/05 11:02

WBC世界バンタム級王者・中谷潤人(27歳)とIBF同級王者・西田凌佑(28歳)。無敗の日本人対決に注目が集まる
text by

杉浦大介Daisuke Sugiura
photograph by
Hiroaki Finito Yamaguchi
WBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M.T)のトレーナーを務めるルディ・エルナンデスが単独インタビューに応じた。井上尚弥とのSNS上のやりとりを説明した前編に続き、後編では6月8日に東京で予定されるIBF同級王者・西田凌佑(六島)との統一戦、10代半ばの頃から鍛え上げてきた中谷の未来についても話を巡らせてもらった。【NumbeWebインタビュー全2回の後編/前編から読む】
「最も危険な試合だと思っている」
――井上自身から来春の対戦実現を声がけされましたが、井上対中谷戦について想いを巡らせることは多いのでしょうか?
ルディ・エルナンデス(以下、RH) 現時点での私たちはニシダとの戦いに集中しなければいけないから、イノウエ戦のことを考えるのは難しい。ニシダ戦は複雑な試合になるはずで、絶対に見過ごすわけにはいかない。まずはニシダに勝たなければいけない。イノウエのことを考えるのはその後だ。
――仰る通り、注目の一戦が迫っています。中谷の統一戦の相手になった西田を高く評価しているのでしょうか?
ADVERTISEMENT
RH ニシダはIBFの世界王者であり、彼がチャンピオンでいるのには理由がある。先ほども話した通り、私たちはジュントに世界最高のボクサーになってほしい。ベストになるためには、同じ階級でベストの選手に勝っていかなければいけない。ジュントは一生懸命に練習しているし、ニシダがどんなスタイルでの戦いを挑んでも対応できるようにしているよ。
――中谷にとってこれまでで最高の相手との対戦だと考えていますか?
RH 個人的にこの試合が最も危険だと思っている。そういう相手だと認識して準備を進めてきた。十分なトレーニングを重ねてきたし、言い訳は用意していない。