将棋PRESSBACK NUMBER
〈マンガ〉「い、いちごも千日手」名人・藤井聡太に挑み続ける永瀬拓矢が達成…じつは将棋界初の快挙とは「羽生善治&佐々木勇気とも共闘!」
text by

千田純生JUNSEI CHIDA
photograph by日本将棋連盟/Junsei Chida
posted2025/06/02 17:10
5月の将棋ハイライト。各種イラストは関連記事などからご覧になれます!
名人戦第5局から数日前に開催された竜王ランキング戦2組決勝で、高見泰地七段に勝利して優勝を果たしました。これによって「1組~6組の竜王ランキング全制覇」となりました。これ、じつは史上初の快挙とのことで……永瀬九段もまた、将棋界の歴史に名を残す大棋士であることの証明と言えるでしょう。
伊藤vs斎藤の叡王戦も大熱戦
名人戦と並行して進む八大タイトル戦、叡王戦も佳境を迎えています。5月26日に千葉・浦安で開催された第4局は、斎藤慎太郎八段が伊藤匠叡王に勝利し、2勝2敗のタイとしました。中継を見ていて感じたのは、斎藤八段の“詰みは絶対に逃さない!”という寄せっぷりでした。
「“教授”こと勝又清和先生にお話を聞く機会があったのですが、“叡王戦も盛り上がりを見せていますので、ぜひ注目していただければ”とのことでした。6月14日の最終局はぜひ多くの人の目に触れてほしいです」(編集担当さん)
ADVERTISEMENT
柏の葉カンファレンスセンターで行われる最終局、果たして伊藤叡王の初防衛か斎藤八段が久々にタイトル獲得となるか――注目です。そして女流タイトル戦では、清麗戦で渡部愛女流四段が2021年以来となるタイトル挑戦を決めました。夫でありコーチング役でもある野月浩貴八段に鍛えられた棋力で、福間香奈女流五冠にどう挑むのか。
さらに盤上から離れたおめでたいニュースと言えば、今期から順位戦A級を戦う近藤誠也八段の結婚発表です。そのニュースを聞いて妻氏の目がキラリと光っていました。
「なるほど……近藤先生、順位戦昇級と朝日杯優勝……強い気持ちに感じ入ります」
その後、“貴方も……しっかりとなさい”という強い視線を向けられた気が(笑)。
3)恒例のアベトナ…チーム永瀬がすごい
将棋ファンにとってこの時期の恒例イベント「ABEMAトーナメント2025」のドラフト会議が5月下旬に放映されました!
チーム藤井:藤井七冠、斎藤慎太郎八段、古賀悠聖六段
チーム伊藤:伊藤匠叡王、斎藤明日斗六段、本田奎六段
チーム永瀬:永瀬九段、佐々木勇気八段、羽生善治九段
チーム天彦:佐藤天彦九段、広瀬章人九段、増田康宏八段
チーム豊島:豊島将之九段、糸谷哲郎八段、大石直嗣七段
チーム稲葉:稲葉陽八段、上野裕寿五段、吉池隆真四段
チーム菅井:菅井竜也八段、藤本渚六段、西田拓也五段
チームエントリー:山崎隆之九段、村田顕弘六段、宮嶋健太四段
ドラフト会議で最も騒然となったのは、こちらもチーム永瀬でしょうか。

