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杉本和陽「『劣等感は拭えていません』。遅咲きの棋聖戦挑戦者の本音」

posted2025/06/05 09:00

 
杉本和陽「『劣等感は拭えていません』。遅咲きの棋聖戦挑戦者の本音」<Number Web> photograph by SANKEI SHIMBUN

text by

大川慎太郎

大川慎太郎Shintaro Okawa

PROFILE

photograph by

SANKEI SHIMBUN

 ムラ社会に例えられる将棋界で20年近く仕事をしてきた私が、タイトル戦に出場する棋士と面識がないことはまずない。だが4月下旬に棋聖戦の挑戦権を獲得して藤井聡太棋聖(22)に挑むことになった杉本和陽六段(33)と言葉を交わすのは、この取材が初めてだった。

 杉本がプロ入りしたのは2017年。三段リーグ入りは17歳と早かったが、昇段までに17期もかかった。通算成績は213勝127敗で、勝率6割2分6厘(5月28日現在)。よく勝ってはいるが、大きな結果に恵まれていない印象だった。だから私も取材の機会がなかったのだ。

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