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女子プロレス界に異変…Sareeeと彩羽匠「最強タッグ」はなぜスターダム上谷沙弥を“標的”に?「上谷、ヤバいヤツだね」「張り手でぶっ潰せよ(笑)」
text by

原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2025/05/30 17:17
AAAWタッグ王者のSareeeと彩羽匠は7月14日の『Sareee-ISM』でスターダムの上谷沙弥、刀羅ナツコと対戦する
「でも、プロレスって、そういうものですからね。コンプラに沿った試合しているなら、ぶっ壊さないと。団体がどうのとか、会社がどうのとか、世の中的にどうのとか、昔ならテレビがどうのとか。こっちは本気で戦っている。コンプラがあるからそれ以上できないっていうんだったら、じゃあ、辞めちまえ!」(彩羽)
「プロレスは生ですからね。戦いなんで」(Sareee)
「大流血もプロレスならではなので、それがダメだと言われるなら、プロレス見ない方がいい。自分たちは必死に戦っているんだから」(彩羽)
「パートナーがいなかった」「かわいそうな人(笑)」
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タッグ戦ならではの難しさについてはどう考えているのか。
「シングルだと相手1人だけ見ていればいいのに、タッグはウーンという感じ。本当は自分もタッグ苦手なんです。タッグマッチというのは相手が2人いるし、それにパートナーも1人いるから、3人の動きを見なきゃいけないんです。それがしんどいんですよ。でも、苦手だなと思っていたけれど、それで終わるのって、ダメじゃないですか。Sareeeさんとは、しっくりきているんです。無駄に来ないし。だから2人だけ見てればいい」(彩羽)
「タッグはプロレスの醍醐味なんですよ。今、いいタッグチーム、ゴロゴロいますから。チーム200キロとか令和アルテマパワーズとか、葉月とコグマ(FWC)の連携すごいし、マゼンタとか既成のタッグチームもぶち破っていきたい」(彩羽)
「ベストタッグだって狙えますよ。前はいいチームがいて戦いたいなあと思っても、パートナーがいなかったから……」(Sareee)
「かわいそうな人(笑)」(彩羽)
「彩羽選手に選んでもらってすごくうれしかった。彩羽選手とは若手の時からシングルで戦ってきたから、信頼関係はあります。タッグの始まりでベルト巻いちゃったので、この歴史あるベルトで一緒にもっと盛り上げていきたい」(Sareee)
ただ、上谷は勢いに乗っている。そして刀羅も荒っぽいだけではない。周りをよく見ていて、頭脳的。その動きはタッグの申し子のように機敏だ。
タッグには意外な落とし穴があることをSareeeも彩羽も認識してはいるが、果たしてどうなるだろう。



