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女子プロレス界に異変…Sareeeと彩羽匠「最強タッグ」はなぜスターダム上谷沙弥を“標的”に?「上谷、ヤバいヤツだね」「張り手でぶっ潰せよ(笑)」
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原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2025/05/30 17:17
AAAWタッグ王者のSareeeと彩羽匠は7月14日の『Sareee-ISM』でスターダムの上谷沙弥、刀羅ナツコと対戦する
「強い者同士組んで何が面白いか、つまんねえな。そんなことを言う人もいますが、最初は強くなかったし、いろんなこと乗り越えてきて今があるので。でも、ウナギ、マジでむかつく。私たちが勝ったベルトの写真のっけて、『面白くない』って書いていて。なんで強いと思う同士でタッグ組まないの? と思いますよ。勝ちにいくものなのに。ウナギ、いつだって来いよ! 強い者同士が組むのは面白くないと思われるのなら、それも変えていきたい。タッグはこれから、これからなんですよ」(Sareee)
ウナギという存在に珍しくSareeeが熱くなっている。ウナギのペースにはまってしまったのか? それは別として、2人は上谷と刀羅という悪のタッグにどう立ち向かうつもりなのだろうか。
「やばいヤツ」上谷沙弥との“因縁”
Sareeeは2人とほとんど接点はないという。
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彩羽の頭に真っ先に浮かぶのが、2021年の上谷の「情報漏洩事件」だ。その年のスターダム『5★STAR GP』に彩羽はXとしてエントリーされることになっていた。前年10月にヒザをケガして長期欠場中だったからだ。それを上谷が公開記者会見でつい「彩羽匠」の名前をしゃべってしまった。それにやっと気づいた上谷は「ごめんなさい」を何度も絶叫して、ステージで土下座までした過去がある。
「こっちはたまったものじゃないです。ネタにされて」(彩羽)
それから上谷はしばらくの間「歩く情報漏洩」と呼ばれた。
「上谷、やばいヤツだね」(Sareee)
「Sareeeさん、試合中、張り手でぶっ潰せよ(笑)」(彩羽)
21年9月に『5★STAR GP』で行われた彩羽vs.上谷は両者リングアウトに終わっている。
「ヒールとしてどうですか、と言われてもわからないんです。試合するときに、私は相手の情報を受け取らないようにする。相手に合わせたくないので、まっさらな状態でいく。ずるいことするとか悪いとか言われてますけど、スキを与えない自分たちに対しては、向こうのいいところは出ないかもしれない」(彩羽)
「それだけ自分たちは自信あるので」(Sareee)
昨年12月29日に刀羅と舞華の凄惨な大流血戦が両国国技館で行われたことに言及してみた。
「自分たちは正統派なので、そういう試合にしたいとは思わない。こっちはこっちのペース。やられないので」(Sareee)


