プロレス写真記者の眼BACK NUMBER
女子プロレス界に異変…Sareeeと彩羽匠「最強タッグ」はなぜスターダム上谷沙弥を“標的”に?「上谷、ヤバいヤツだね」「張り手でぶっ潰せよ(笑)」
posted2025/05/30 17:17

AAAWタッグ王者のSareeeと彩羽匠は7月14日の『Sareee-ISM』でスターダムの上谷沙弥、刀羅ナツコと対戦する
text by

原悦生Essei Hara
photograph by
Essei Hara
『Sareee-ISM Chapter VIII』(7月14日・新宿FACE)のメインイベントでSareee、彩羽匠組vs.上谷沙弥、刀羅ナツコ組という興味深いタッグマッチが行われる。Sareeeも彩羽もシングルプレイヤーでタッグにはあまり興味がなさそうだったから驚きだ。
マーベラスの彩羽と組んで5月20日にAAAWタッグ王座を獲得したので、Sareeeは「当然」と言ったが、まだ少ししっくりこない。
「ウナギに煽られて、アゴが折れるくらい張り手を…」
AAAWタッグ王座(新設された1996年当初はジュニアタッグ王座)の初代王者チームは里村明衣子&加藤園子だったが、アジャコング&尾崎魔弓、北斗晶&尾崎、デビル雅美&アジャ、里村&浜田文子、長与千種&ライオネス飛鳥、橋本千紘&優宇らが歴代王者に名を連ねている。
ADVERTISEMENT
挑戦者を決める5月5日のワンデートーナメントを制したSareee、彩羽組は、5月20日に加藤、水波綾組を倒して第23代AAAWタッグ王者になった。
「ワンデートーナメントが決まったとき、どうせなら勝ちにこだわりたい。だからSareeeさんに声をかけたんです。4、5年くらいの前に互いにシングルの2冠チャンピオンだったんですが、タッグではトーナメントも勝てなかったし、チャンピオンシップも勝てなかった。タッグには個々は強くても勝てないという落とし穴があった。あの時の悔しさを払拭したくてSareeeさんにお願いしました」(彩羽)
「タッグに興味がなかったし、組みたい人もいないし、1人でやっていくって。でも彩羽選手に声をかけてもらったからには、私も力になりたい。それがトントン拍子で進んで。やっぱりシングルっていうのはあります。どちらも狙っているものもあるし。このタッグはまだ2回(4試合)。これから、どう熱くしていくかですね」(Sareee)
「(トーナメントの前に1回戦で当たる)ウナギ・サヤカに煽られていたんですよ。Sareeeさん、イラッとしていたのに、ちょっと笑顔だったので、怒っていなんですかと聞いたら『リングでやります』って。そうしたら、試合のリング上でアゴが折れるくらい張り手していて。この人、リング上でやるタイプか、と見ていて面白かった」(彩羽)