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プロ野球PRESSBACK NUMBER
「楽天の人気が…なぜ低迷?」「巨人の若者人気、復活あるか」甲子園球児が選ぶ“好きなプロ野球チーム”で検証…やはりスゴい「中日と阪神の“地元熱”」
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岡野誠Makoto Okano
photograph byJIJI PRESS
posted2025/06/01 11:04
5月24日、楽天モバイルパーク宮城で。試合観戦する『たべっ子どうぶつ THE MOVIE』のキャラクター
人気復活のカギは「新球場」「女性層」
関東には5球団が本拠地を抱えており、人気の分散は仕方ない面もあるが、この数字の回復なくして1位返り咲きはないだろう。日本一を続ければ、人気は上昇しそうだが、他に方法はないのだろうか。巨人の一軍ヘッドコーチや編成本部アドバイザー、スカウト部長など、要職を歴任してきた岡崎郁は、こう考える。
「新球場でしょうね。広島も日本ハムもスタジアムが代わって、新しいファンを獲得できている。だって、昔は『カープ女子』なんていませんでしたよ。(以前の本拠地)広島市民球場って、怖い場所でしたから。コワモテのおじさんがヤジを飛ばしてね。永久的に人気を保ちたいなら、女性を味方につけないと。これは高校球児からの人気にも関係してきますよ。子供って、母親の影響を受ける。例えば、お母さんが坂本(勇人)ファンだったら、息子に野球をさせたくなるでしょう。だから、新球場は女子トイレの数を増やして、綺麗にする。それも、大きな1つの手だと思います」
7年後の32年、東京・築地に新たなスタジアムが誕生予定となっている。代表企業は三井不動産だが、事業予定者に読売新聞グループも名を連ねている。本拠地にするかは別として、年間数十試合をおこなえば、新たな客層を掘り起こせるだろう。
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「昔、ジャイアンツの選手は目立っちゃいけなかった。ファンサービスとは何か。勝つこと。いいプレーを見せること。それ以外は必要ないという考え方だった。ヒーローインタビューでも自我を抑えている部分はありました。でも、今は変わってきてますよね。球団のファンサービスも充実している。キャンプでも公式戦でもファンをグラウンドレベルに入れたり、いろんな企画を考えていますよね」
凋落を叫ばれても、未だに安定的な人気を誇る巨人。時代の変化に対応しながら、再び圧倒的な1位を目指している。

