- #1
- #2
プロ野球PRESSBACK NUMBER
「楽天の人気が…なぜ低迷?」「巨人の若者人気、復活あるか」甲子園球児が選ぶ“好きなプロ野球チーム”で検証…やはりスゴい「中日と阪神の“地元熱”」
text by

岡野誠Makoto Okano
photograph byJIJI PRESS
posted2025/06/01 11:04
5月24日、楽天モバイルパーク宮城で。試合観戦する『たべっ子どうぶつ THE MOVIE』のキャラクター
楽天人気の低迷…なぜ?
気になるのは、楽天の地元・東北地区での低迷だ。13年春は2位だったが、25年春は4位タイ。Bクラスがこの12年間で、8回という成績も理由の1つだろう。ただ、創設から12年までの8年間でBクラスは7回もあった。
人気下落の理由の1つに、度重なる監督の交代があるのではないか。今まで20年間で、指揮官は10人いる。そのうち、田尾安志、ブラウン、大久保博元、平石洋介、三木肇、今江敏晃と6人がわずか1年で交代している。首脳陣の安定しないチームという印象は否めず、センバツ球児の人気を落としているのかもしれない。昨年、創設20周年を迎えた楽天は中日や阪神のように、強くても弱くても地元では愛されるチームを目指したい。
「日本一になれてない」が原因…は本当か?
巨人に目を向けてみよう。地区別の順位を、“日本一補正のない”12年、“日本一直後の”13年、“12年間日本一のない”25年の3つで比較してみよう。
ADVERTISEMENT
【1位】
12年春 4地区(関東・東京、東海、北信越、中国)
13年春 6地区(東北、関東・東京、東海、中国、四国、九州)
25年春 2地区(東北、関東・東京)
【2位】
12年春 4地区(北海道、近畿、四国、九州)
13年春 3地区(北海道、北信越、近畿)
25年春 3地区(近畿、四国、九州)
【ベスト3圏外】
12年春 0地区
13年春 0地区
25年春 2地区(北信越、中国)
【関東・東京での得票率、2位との差】
12年春 28.7% ―14.8(ソフトバンク)
13年春 47.2% ―36.1(日本ハム)
25年春 20.1% ―5.6(ソフトバンク)
日本一直後の13年春は楽天、中日、広島、ソフトバンクのお膝元でも1位を奪取していた。しかも、関東・東京の得票率は20%近くも上昇した。
一方、日本一から12年間遠ざかる25年春は、トップが2地区のみ。ベスト3圏外も2地区あった。地元の関東・東京地区では1位を維持したものの、得票率は“日本一補正”のない12年春と比べても8%以上落ち、2位との差も詰まっている。

