「“脇役”でもスターのように輝く」八村塁27歳、NBAレイカーズ3年目で確立した“コネクター”という役割「ルイはものすごく重要な選手でした」 

　レイカーズはシーズン途中に、リーグ中の話題をさらうようなビッグトレードを敢行。八村にとってロールモデルでもあったビッグマンのアンソニー・デイビスがいなくなり、代わりに次世代のNBAを担うスーパースター・ポイントガードのルカ・ドンチッチを獲得した。

　柱となる選手が入れ替わり、レブロン・ジェームズとドンチッチ中心の体制になった後もチームのケミストリーは揺るぎなく、八村もシーズン後に「コア選手のなかのケミストリー（のよさ）は大きかった。やりやすかった」と振り返っている。

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　実際、一時は優勝を狙えるチームに見えるときがあったのだが、デイビスが抜けたあとにビッグマンの補強ができていなかったことが響き、1回戦でミネソタ・ティンバーウルブズ相手に敗退。八村は身長216cmのルディ・ゴベア相手に身体を張ってリバウンド争いをするなど、与えられた役割をこなそうとしていたが、限界があった。それでも敗戦後には、リバウンド不足で敗れたことについて語り、リバウンドを取れる選手が必要だと語るなかで、「自分ももっとリバウンドに真剣に取り組まなくてはいけない」と反省の弁も語った。

来シーズンは契約最終年

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　ロブ・ペリンカGMは、今夏の一番の補強ポイントとしてセンター獲得を明言している。そのために、また選手の入れ替えもあるだろう。トレード交渉次第では八村が代償として出される可能性もある。来季が契約最終年の八村は、できれば来季もレイカーズに残って仲間とともに優勝を狙いたいと思っているだろうが、デイビスでさえトレードで出されるのがNBAの世界なのだ。レイカーズに残ったとしても、他のチームに行くことになったとしても、「役割の中で輝ける選手」となった今の八村なら、どこででも自分の居場所を見つけられるはずだ。

　シーズン最後の会見で、来季に向けてどう成長したいかを聞かれた八村は言った。

「まだシーズンが終わったばかりで疲れがたまっているので、まずは体をケアしてから、どういうオフにしていくかをしっかり考えていきたいなと思います」